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ハーレーダビッドソンの燃費の悪い原因とは?車種ごとの燃費と改善策

ハーレーダビッドソンの燃費の悪い原因とは?車種ごとの燃費と改善策

ハーレーダビッドソンの燃費は、車種によって大きく異なる。ツーリングを楽しみたい人や、日常使いを考えている人にとって「どのモデルが燃費が良いのか?」「維持費はどれくらいかかるのか?」は重要なポイントだ。

例えば、小排気量のX350の燃費は比較的良好だが、フォーティーエイトの燃費や883の燃費は排気量が大きくなる分、燃費も変わってくる。また、クラシックなショベルヘッドの燃費や、ハーレーの代名詞ともいえるスポーツスターの燃費についても、最新モデルとは異なる傾向がある。

さらに、大排気量の1800ccの燃費を持つモデルや、重厚感のあるロードキングの燃費、ロードグライドの燃費、ファットボーイの燃費、ブレイクアウトの燃費などは、長距離ツーリングを視野に入れた燃費管理が必要になる。一方で、トライクモデルのトライクの燃費は、三輪の特性から他のバイクとは異なる燃費性能を持つ。

また、燃費を左右する要因として燃料タンク容量や、キャブ仕様のキャブ車の燃費とインジェクション車の違いも無視できない。古いエンジンを搭載したエボの燃費や、パワフルな走りを誇るナイトロッドの燃費も特徴的だ。

この記事では、ハーレーダビッドソンの人気モデルを中心に燃費ランキングを紹介しながら、燃費が悪い原因や、より経済的に走るためのポイントについて解説する。各モデルの特徴を理解し、自分のライディングスタイルに合った最適なバイク選びの参考にしてほしい。

本記事のポイント
  • ハーレーダビッドソンの各モデルの燃費性能と特徴
  • 燃費が悪くなる原因と改善方法
  • 燃料タンク容量と燃費の関係
  • 維持費や燃費を考慮したモデル選びのポイント
目次

ハーレーダビッドソンの燃費はどれくらい?車種別比較

  • X350の燃費はどのくらい?
  • フォーティーエイトの燃費をチェック
  • ストリート750の燃費と特徴
  • 883の燃費は良い?悪い?
  • スポーツスターの燃費はどの程度?
  • ストリートボブの燃費と乗り心地

X350の燃費はどのくらい?

ハーレーダビッドソンX350の燃費はどのくらい?

X350の燃費は、一般的に20~25km/L程度とされています。ただし、実際の燃費は走行条件やライダーの運転スタイルによって変動するため、一概に断言することはできません。

この燃費性能は、X350の排気量やエンジン特性によるものです。X350は比較的軽量な車体と、並列2気筒エンジンを採用しているため、燃費効率が高めになっています。また、ハーレーダビッドソンの中では小排気量モデルに分類されるため、大型モデルに比べると燃費は良好な部類に入ります。

しかし、市街地走行ではストップ&ゴーが多くなるため、燃費は落ちやすい傾向があります。一方、高速道路などの定速度で巡航する状況では、燃費が向上する可能性があります。

燃費を向上させるためには、急加速や無駄なアイドリングを避けることが重要です。また、定期的なメンテナンスを行い、エンジンやタイヤの状態を良好に保つことで、燃費を維持しやすくなります。

X350は、ハーレーダビッドソンの中でも扱いやすいモデルですが、燃費を重視する場合は、運転方法や走行環境に注意を払うことが求められます。

フォーティーエイトの燃費をチェック

ハーレーダビッドソンフォーティーエイトの燃費をチェック

フォーティーエイトの燃費は、約18~22km/Lとされています。これはハーレーダビッドソンの中でも標準的な数値ですが、乗り方や環境によって変動する点には注意が必要です。

フォーティーエイト48は1200ccのVツインエンジンを搭載しており、その力強いトルクと鼓動感が魅力のモデルです。しかし、大排気量の空冷エンジンを採用しているため、一般的な中型バイクに比べると燃費はやや低めです。特に、市街地走行では信号待ちや渋滞による燃費の悪化が起こりやすくなります。一方、高速道路を一定速度で巡航する場合は、比較的燃費を抑えることが可能です。

また、フォーティーエイトはタンク容量が約7.9Lと小さめに設計されています。そのため、長距離ツーリングを楽しむ際には、こまめな給油が必要になる点を考慮する必要があります。

燃費を向上させるには、急加速・急減速を避け、スムーズなアクセル操作を意識することが重要です。さらに、タイヤの空気圧やエンジンオイルの状態を適切に管理することで、燃費の改善が期待できます。

フォーティーエイトは、見た目のスタイルや走行性能に魅力がある一方で、燃費やタンク容量には注意が必要なモデルです。そのため、燃費を気にする場合は、走行環境や給油の計画を考慮した運転を心がけるとよいでしょう。

ストリート750の燃費と特徴

ハーレーダビッドソンストリート750の燃費と特徴

ストリート750の燃費は、約20~25km/Lとされています。ハーレーダビッドソンの中では比較的燃費の良いモデルであり、特に街乗りでも扱いやすい点が特徴です。これは750ccという比較的小排気量の水冷Vツインエンジンを搭載しているため、燃料消費が抑えられていることが要因の一つです。

ストリート750の特徴

  • コンパクトな車体で取り回しがしやすい
    ストリート750は、ハーレーの中でも比較的コンパクトな車体設計になっています。車重も軽めのため、初心者でも扱いやすいモデルです。特に、都市部での通勤や街乗りに適しており、狭い道でもスムーズに走行できます。
  • 水冷エンジンによる安定した走行性能
    ストリート750はハーレーの中では珍しく、水冷Vツインエンジンを採用しています。これにより、夏場の渋滞時でもオーバーヒートしにくいメリットがあります。また、振動が少なく、長時間のツーリングでも快適に走れるのも特徴です。
  • 低重心設計で初心者にも優しい
    低重心かつ足つきの良いデザインのため、女性ライダーや初心者でも安心して乗れるのが魅力です。シート高が低めなので、信号待ちや低速走行時の安定感が高く、立ちゴケのリスクも低減できます。
  • 燃費とタンク容量のバランスが良い
    燃費は約20~25km/Lと比較的良好で、タンク容量も約13.1Lあります。そのため、1回の給油で200km以上走行することも可能です。これはツーリングでも大きなメリットとなり、こまめな給油の必要が少ないため、快適なロングライドを楽しめます。

ストリート750の注意点

高速走行ではややパワー不足を感じることがある
 750ccのエンジンは街乗りでは十分なトルクを発揮しますが、高速道路での巡航や追い越し時には、大型ハーレーと比べるとパワーが控えめです。

ハーレーらしい鼓動感は控えめ
 水冷エンジンのため、伝統的なハーレーの鼓動感を求めると物足りなく感じることもあるでしょう。その分、振動が少なく、快適な乗り心地を実現しています。


ストリート750は、ハーレーの中でも燃費が良く、街乗りや初心者向けのモデルとして人気があります。扱いやすさと燃費のバランスが良いため、日常使いやツーリングに適した一台と言えるでしょう。

883の燃費は良い?悪い?

ハーレーダビッドソン883の燃費は良い?悪い?

ハーレーダビッドソンのスポーツスター883の燃費は、平均して20〜25km/L程度とされています。この数値だけを見ると、大型バイクの中では比較的燃費が良い部類に入ります。しかし、乗り方や走行環境によっては15km/L程度まで落ちることもあるため、一概に「燃費が良い」とは言い切れません。

883の燃費が良いとされる理由

  • 比較的シンプルなエンジン設計
    883ccのエンジンは、空冷Vツインという伝統的なシンプルな構造を持っており、過剰な電子制御がないため、燃費を大きく悪化させる要因が少なくなっています。そのため、丁寧なアクセル操作をすれば燃費を抑えられるのが特徴です。
  • 軽量な車体と適度なパワー
    883はハーレーの中でも比較的軽量なモデルであり、大排気量モデルと比べて燃費が悪化しにくい設計になっています。また、トルクが十分あるため、低回転域で走ることで燃費の向上も期待できるでしょう。

883の燃費が悪くなりやすい要因

  • キャブ車の場合、燃料消費が多くなることも
    旧モデルの883はキャブレター仕様のものがあり、インジェクションモデルと比べて燃費が悪化しやすい傾向があります。特に冬場の暖機運転や、低速走行時に燃料が余分に消費されやすくなります。
  • ストップ&ゴーが多いと燃費が低下
    883は発進時のトルクが強いため、信号の多い市街地ではアクセルの開け方によって燃費が悪化することがあります。特に、頻繁な急加速や高回転の多用は燃料消費を増やす原因になります。
  • マフラーやエアクリーナーのカスタム
    883はカスタムの自由度が高いモデルですが、マフラーやエアクリーナーの交換により燃費が変わることがあります。特に、燃料調整をしていない状態での交換は燃費を悪化させる可能性があるため注意が必要です。
883の燃費を良くするためのポイント
  1. 低回転域での巡航を意識する
  2. 急加速や急ブレーキを控える
  3. 定期的なエンジンメンテナンスを行う(エアフィルター・プラグ交換など)
  4. インジェクションモデルを選ぶと燃費が安定しやすい

883の燃費は一般的な大型バイクの中では良い方ですが、乗り方次第で大きく変わります。特に、市街地走行やカスタムによって燃費が悪化しやすいため、燃費を重視する場合は穏やかな運転と定期的なメンテナンスがポイントになります。

スポーツスターの燃費はどの程度?

ハーレーダビッドソンスポーツスターの燃費はどの程度?

ハーレーダビッドソンのスポーツスターシリーズの燃費は、モデルや走行環境によって異なりますが、おおよそ18〜25km/L程度が目安とされています。これは、大型バイクの中では比較的標準的な数値ですが、運転の仕方や環境によって大きく変動することが特徴です。

スポーツスターの燃費が良いと言われる理由

  • シンプルなエンジン設計
    スポーツスターのエンジンは、ハーレーの中でも比較的小排気量の空冷Vツインを採用しています。これにより、燃費性能が極端に悪化しにくく、適切なアクセルワークを意識することで比較的燃費を抑えられます。
  • 比較的軽量な車体
    スポーツスターはハーレーのラインナップの中では軽量な部類に入ります。そのため、大排気量のツアラーモデルと比べると、加速時の燃料消費が抑えられ、燃費効率も良好になりやすいのです。
  • インジェクションモデルの導入
    近年のスポーツスターは電子制御のインジェクションシステムが採用されており、これにより燃料噴射の効率が向上しています。旧モデルのキャブレター仕様に比べ、安定した燃費性能を維持しやすいのがメリットです。

燃費が悪化しやすい要因

  • ストップ&ゴーの多い市街地走行
    スポーツスターは低速域でのトルクが強いため、信号の多い環境では燃費が悪化しやすいです。特に、発進時にアクセルを大きく開けると、燃料消費が増えてしまいます。
  • カスタムによる燃費の変動
    スポーツスターはカスタムがしやすいモデルですが、エアクリーナーやマフラーを交換すると燃料噴射量が変わり、燃費が悪化する可能性があります。特に、燃調を行わずに高回転仕様にすると、燃費の低下が顕著になることがあります。
  • 高速道路での巡航速度
    スポーツスターは高回転域の走行が苦手な傾向があり、高速道路での巡航速度が上がると燃費が落ちることがあります。特に、風の抵抗を受けやすいライディングポジションのため、長距離ツーリング時には燃料の消費が増えがちです。
燃費を向上させるためのポイント
  1. 発進時のアクセルワークを穏やかにする
  2. 定期的なエンジンメンテナンスを実施する(プラグ交換・オイル管理など)
  3. エアクリーナーやマフラーを交換する際は燃調も適切に行う
  4. 高速道路では無理な速度を出さず、一定の回転数をキープする

スポーツスターの燃費は18〜25km/Lと、大型バイクの中では標準的な範囲に収まります。しかし、走行環境や乗り方によって大きく変動するため、穏やかなアクセル操作や適切なメンテナンスを心がけることが重要です。

ストリートボブの燃費と乗り心地

ハーレーダビッドソンストリートボブの燃費と乗り心地

ハーレーダビッドソンのストリートボブは、ダイナシリーズのDNAを受け継ぐ軽量かつパワフルなモデルです。燃費性能はおおよそ17〜22km/Lとされ、大排気量のクルーザーモデルとしては比較的良好な部類に入ります。一方で、ライディングポジションやサスペンションの特性から、乗り心地には独特の特徴があります。

ストリートボブの燃費性能

  • ミルウォーキーエイト107エンジンの採用
    ストリートボブは1,746ccのミルウォーキーエイト107エンジンを搭載しています。大排気量ながらも、エンジンのトルク特性が低回転域で力強いため、適切なアクセル操作をすれば燃費の悪化を抑えられます。
  • 軽量な車体とバランスの良さ
    ストリートボブはハーレーのソフテイルシリーズの中でも軽量な部類に入ります。そのため、大柄なツアラーモデルよりも燃費が良く、市街地やワインディングロードでも比較的経済的に走行可能です。
  • 走行環境による燃費の変動
    市街地走行ではストップ&ゴーが多いため、燃費は17km/L前後になることが一般的ですが、高速道路で一定の速度を維持できれば20km/Lを超えることもあります。ただし、高速巡航時に無理に回転数を上げると燃費は悪化しやすいです。

ストリートボブの乗り心地の特徴

  • クラシックなスタイルとリラックスしたポジション
    ストリートボブはミニエイプハンドルを採用しており、腕を高めに構えるライディングポジションが特徴です。これにより、長時間のツーリングでも比較的快適に走行できます。
  • ソフテイルフレームによる快適な走行
    ソフテイルフレームを採用しているため、旧ダイナモデルよりも振動が抑えられ、乗り心地が向上しています。特に高速道路では、安定感のあるスムーズな走行が可能です。
  • リアサスペンションの調整で快適性を向上
    ストリートボブのリアサスペンションは隠れたモノショック構造になっており、調整次第で乗り心地をカスタマイズできます。これにより、ソロツーリングやタンデム走行でも快適さを保ちやすくなっています。
  • 純正シートの硬さには注意
    一方で、純正のシートはやや硬めに作られているため、長時間の走行ではお尻が痛くなりやすいという声もあります。クッション性の高いカスタムシートに変更すれば、より快適に乗ることができるでしょう。
燃費と乗り心地を向上させるポイント
  1. 発進時や加速時は穏やかなアクセルワークを心がける
  2. 高速巡航では無理に速度を上げず一定の回転数を維持する
  3. サスペンションの調整を行い、好みに合わせた乗り心地を確保する
  4. ロングツーリングを考慮しクッション性の高いシートに変更する

ストリートボブの燃費は17〜22km/L程度で、大排気量のクルーザーモデルとしては比較的良好です。乗り心地に関しては、リラックスしたポジションとソフテイルフレームの安定感が魅力ですが、シートの硬さなどには注意が必要です。サスペンションやシートの調整を行うことで、より快適なライディングが楽しめるでしょう。

ハーレーダビッドソンの燃費を向上させる方法

  • 燃費が悪い原因と改善策
  • キャブ車とインジェクションの燃費比較
  • 燃料タンク容量と燃費の関係
  • 1800ccエンジンの燃費はどのくらい?
  • ハーレーの燃費ランキングと維持費

燃費が悪い原因と改善策

ハーレーダビッドソン燃費が悪い原因と改善策

ハーレーダビッドソンに限らず、バイクの燃費が悪くなる原因はエンジンの状態、運転の仕方、メンテナンス不足などさまざまです。燃費を改善するためには、まず原因を特定し、適切な対策を行うことが重要です。

燃費が悪い主な原因

  • 急加速・急ブレーキが多い
    バイクの燃費を悪化させる最大の要因の一つが走行スタイルです。急加速を頻繁に行うと、エンジンの回転数が一気に上がり、燃料消費が増加します。また、急ブレーキを多用すると、加速時に使った燃料が無駄になり、結果的に燃費が悪くなります。
  • アイドリング時間が長い
    信号待ちや停車時に長時間アイドリングを続けると、燃料が無駄に消費されます。特に冬場はエンジンを温めるためにアイドリングを長めにする人も多いですが、現代のハーレーは比較的短時間の暖機運転で十分です。
  • タイヤの空気圧が適正でない
    タイヤの空気圧が低いと、路面との摩擦抵抗が増え、エンジンに余計な負荷がかかります。その結果、余分な燃料を消費し、燃費が悪化します。適正な空気圧を維持することで、スムーズな走行が可能になり、燃費の向上が期待できます。
  • エンジンオイルの劣化
    劣化したオイルを使い続けると、エンジン内部の摩擦が増え、エンジンの動きがスムーズでなくなります。これにより燃費が悪くなるだけでなく、エンジンの寿命にも悪影響を与えます。定期的なオイル交換は燃費を良くするだけでなく、バイク全体のパフォーマンスを維持する上でも重要です。
  • キャブ車の調整不良
    キャブレター仕様のハーレーは、燃料と空気の混合比を適切に調整しないと、燃料が濃すぎて無駄な消費が発生することがあります。特に古いショベルヘッドやエボリューションモデルに乗っている場合、キャブのセッティングを見直すことで、燃費を改善できる可能性があります。

燃費を改善する方法

  • スムーズな運転を心がける
    燃費を向上させるためには、急加速・急ブレーキを避け、一定の速度を維持することが重要です。発進時はゆっくりと加速し、流れに乗ったら安定した速度を保つようにしましょう。
  • 不要なアイドリングを減らす
    長時間のアイドリングは燃費の無駄遣いにつながります。特に渋滞時や停車時間が長くなる場面では、エンジンを切ることで燃料の消費を抑えられます。
  • 定期的にタイヤの空気圧をチェックする
    タイヤの空気圧は、1〜2週間に一度は確認するのが理想です。適正な空気圧を維持することで、エンジンの負担を軽減し、燃費の向上が期待できます。
  • エンジンオイルを適切なタイミングで交換する
    一般的に3,000〜5,000kmごとのオイル交換が推奨されています。特にハーレーのような空冷エンジンはオイル管理が重要なので、早めの交換を意識することで燃費の悪化を防げます。
  • キャブレターのセッティングを見直す(キャブ車の場合)
    キャブレター仕様のハーレーに乗っている場合、燃料と空気の比率を適切に調整することで燃費を向上させることができます。プラグの焼け具合を確認し、必要に応じて調整を行うと良いでしょう。
  • 不要な荷物を減らす
    荷物が多いと車体が重くなり、それだけエンジンに負担がかかります。ツーリングの際は本当に必要なものだけを積載するようにし、無駄な重量を減らすことが燃費向上につながります。
燃費改善のための運転とメンテナンスのコツ

燃費が悪くなる原因には、運転の仕方、メンテナンス不足、タイヤやエンジンオイルの管理などさまざまな要素が関係しています。特に、急加速・急ブレーキの頻度を減らし、スムーズな走行を意識することが最も簡単にできる燃費向上のポイントです。さらに、定期的なオイル交換、タイヤの空気圧チェックを行うことで、燃費を改善しつつバイクのコンディションも良好に保つことができます。

キャブ車とインジェクションの燃費比較

ハーレーダビッドソンキャブ車とインジェクションの燃費比較

ハーレーダビッドソンには、キャブレター仕様(キャブ車)とインジェクション仕様(FI車)のモデルがあります。どちらもエンジンに燃料を供給するためのシステムですが、燃費性能には大きな違いがあります。ここでは、それぞれの特徴と燃費の違いについて詳しく解説します。

キャブ車の燃費の特徴

  • 燃料供給がシンプルだが効率が悪い
    キャブ車は機械的に燃料を霧状にして供給するため、エンジンの状態や外気温に影響を受けやすいです。特に寒冷地や標高の高い場所では、適切な混合比を維持しにくくなり、燃費が悪化することがあります。
  • セッティング次第で燃費に差が出る
    キャブ車の燃費は、ジェットの交換やエアスクリューの調整によって大きく変わります。適切なセッティングをすれば比較的良い燃費を維持できますが、逆にセッティングがずれていると燃料を過剰に消費してしまうこともあります。
  • 燃費の平均は10~18km/L程度
    一般的なキャブ仕様のハーレーでは、10~18km/L程度の燃費になることが多いです。特に排気量の大きいモデルやチューニングが施された車両では、さらに燃費が悪化することがあります。

インジェクション車の燃費の特徴

  • 燃料噴射が電子制御され、燃費が向上
    インジェクション車はECU(エンジンコントロールユニット)が燃料供給を最適化するため、キャブ車に比べて燃料を無駄に使うことが少なく、燃費性能が向上します。
  • 環境や標高に左右されにくい
    キャブ車と違い、インジェクション車は自動的に燃料の噴射量を調整するため、寒冷地や高地でも安定した燃費を維持できます。また、エンジン始動時のチョーク操作が不要で、燃料の無駄が減る点も燃費向上に貢献しています。
  • 燃費の平均は15~25km/L程度
    インジェクション仕様のハーレーでは、15~25km/L程度の燃費になることが一般的です。特に新型のミルウォーキーエイトエンジン搭載モデルでは、燃費性能が大幅に向上しています。

キャブ車とインジェクション車の燃費比較

項目キャブ車インジェクション車
燃料供給方式機械式電子制御
燃費性能10~18km/L15~25km/L
環境適応性気温・標高の影響を受けやすい気温・標高の影響を受けにくい
メンテナンス性定期的な調整が必要基本的に調整不要
燃料消費の安定性乗り方やセッティングに左右される走行条件に応じて自動調整

どちらが燃費に優れているのか?

結論として、燃費を重視するならインジェクション車のほうが優れています。電子制御による燃料噴射は無駄が少なく、一定の条件下で最適な燃料供給が可能です。特にツーリングや長距離走行を考えているなら、燃費が安定しているインジェクション車が有利でしょう。

一方で、キャブ車はメカニカルな操作感が魅力であり、自分で調整を楽しみたいライダーには根強い人気があります。燃費が悪化しやすいデメリットはありますが、適切なメンテナンスを行うことで、ある程度改善することも可能です。

燃費を向上させるポイント
  • キャブ車の場合
    1. 定期的にキャブのセッティングを見直す
    2. チョークの使いすぎを避ける
    3. 燃料フィルターを清潔に保つ
  • インジェクション車の場合
    1. 急加速・急ブレーキを減らす
    2. エンジンオイルの交換を怠らない
    3. 空気圧を適正に保つ

キャブ車とインジェクション車では、燃費性能に大きな違いがあります。キャブ車は燃費が悪くなりやすいものの、調整次第で改善可能です。一方、インジェクション車は電子制御で燃料を最適化するため、比較的高い燃費性能を維持できます。燃費を重視するならインジェクション車、調整の楽しさを求めるならキャブ車と、自分のバイクライフに合った選択をすることが大切です。

燃料タンク容量と燃費の関係

ハーレーダビッドソン燃料タンク容量と燃費の関係

バイクの燃料タンク容量と燃費には密接な関係があります。ハーレーダビッドソンの場合、モデルによってタンク容量が異なり、それが航続距離や給油頻度に影響を与えます。ここでは、タンク容量と燃費の関係について詳しく解説します。

燃料タンク容量が燃費に与える影響

  • タンクが大きいと航続距離が長くなる
    燃料タンクの容量が大きいほど、一度の給油で走れる距離(航続距離)が長くなります。例えば、スポーツスター系は約12.5Lのタンク容量があるのに対し、ツーリング系のロードキングは約22.7Lと大容量になっています。そのため、長距離ツーリングを楽しむライダーには、大きなタンクのモデルが適しています。
  • タンクが大きいと燃費が良くなるわけではない
    燃料タンクの大きさが燃費そのものに影響を与えるわけではありません。燃費は主にエンジンの排気量、走行スタイル、車体重量などに左右されます。たとえば、1800ccクラスのツーリングモデルはタンク容量が大きいものの、エンジンの燃料消費が激しいため、燃費自体は低めになります。
  • タンクが大きいと車体が重くなる
    大容量のタンクを備えたバイクは、それだけ燃料の重量も増えるため、車体の総重量が大きくなります。燃料が満タンの状態では取り回しが重くなり、発進や加速時にエンジンへ負荷がかかるため、結果的に燃費がわずかに悪化することもあります。

燃料タンク容量別のハーレーモデルと燃費の比較

モデルタンク容量(L)平均燃費(km/L)航続距離(km)
スポーツスター 883約12.518~22約225~275
フォーティーエイト約7.917~20約135~160
ストリートボブ約13.216~20約210~260
ファットボーイ約18.914~18約265~340
ロードキング約22.714~18約315~410
ロードグライド約22.714~18約315~410

この表からもわかるように、タンク容量が大きいモデルほど航続距離は長くなりますが、燃費の良し悪しはエンジン特性や車両重量によっても変わります。

燃費を最大限に活かすためのポイント
  1. タンク容量が小さいバイクではこまめな給油を意識する
    タンク容量の小さいフォーティーエイトやスポーツスターなどは、給油のタイミングを計算しながら走る必要があります。ガス欠にならないよう航続距離を把握し、早めに給油することが重要です。
  2. 燃費を意識した走行を心がける
    どんなに大きなタンクを持っていても、燃費が悪ければ給油回数が増えてしまいます。急加速や高回転での走行を控え、一定の速度を維持することで燃費を向上させることが可能です。
  3. 適正なタイヤ空気圧とメンテナンスを欠かさない
    燃費に影響するのはタンク容量だけではありません。適正な空気圧を維持し、エンジンオイルやフィルターを定期的に交換することで燃費を改善できます。

燃料タンクの容量が大きいと航続距離が伸びるため、長距離ツーリング向きですが、燃費そのものが向上するわけではありません。燃費を左右する要素としては、走行スタイル、エンジンの燃費性能、車体重量などが大きく関係します。タンク容量に関係なく、燃費の良い運転を意識することで、より快適なライディングが可能になります。

1800ccエンジンの燃費はどのくらい?

ハーレーダビッドソン1800ccエンジンの燃費はどのくらい?

ハーレーダビッドソンの1800ccエンジン搭載モデルは、大排気量ならではのパワフルな走りが魅力ですが、その分燃費は控えめになります。一般的に、1800ccクラスのハーレーは1リットルあたり14~18km程度の燃費が期待できます。ただし、走行条件やライディングスタイルによって大きく変動するため、一概には言えません。

1800ccエンジンの燃費に影響を与える要素

  • エンジンの出力と負荷
    1800ccのエンジンは、ハーレーの中でも特に高いトルクを発揮します。そのため、低回転でゆったりと走れば燃費を抑えられますが、高回転を多用すると燃費が悪化します。特に、高速道路での巡航時と市街地でのストップ&ゴーでは燃費が異なることを理解しておくことが重要です。
  • 車体重量と空気抵抗
    1800ccエンジンを搭載するモデルの多くは、ツーリング系のロードキングやロードグライドなど、大型で重い車体を持っています。車重が増えると加速時のエネルギー消費が大きくなり、燃費が悪くなりやすいです。また、フロントカウルの形状による空気抵抗も燃費に影響を与えます。
  • 走行環境による違い
    • 高速道路巡航時:一定速度で走れるため、燃費は比較的良好。
    • 市街地走行時:信号や渋滞によるストップ&ゴーが増え、燃費は悪化しやすい。
    • 山道やワインディングロード:登坂やエンジンブレーキの使用頻度が増え、燃費の変動が大きい。

1800ccエンジン搭載モデルの燃費比較

モデルエンジン平均燃費(km/L)タンク容量(L)航続距離(km)
ロードキングMilwaukee-Eight 114 (1868cc)14~1822.7約315~410
ロードグライドMilwaukee-Eight 114 (1868cc)14~1822.7約315~410
ストリートグライドMilwaukee-Eight 114 (1868cc)14~1822.7約315~410
ファットボーイMilwaukee-Eight 114 (1868cc)14~1718.9約265~320

このように、1800ccクラスのモデルはタンク容量が大きいものの、燃費はそれほど良くありません。そのため、長距離ツーリングでは給油ポイントをあらかじめ計画しておくことが重要になります。

1800ccエンジンで燃費を良くする方法

  • 急加速・急減速を避ける
    ゆったりとした加速や、無駄なブレーキを減らすことで、燃費の悪化を防ぐことができます。特に、市街地走行では発進の際にスムーズなスロットル操作を心がけましょう。
  • 高速道路では一定速度を維持する
    1800ccエンジンは低回転域でも十分なトルクがあるため、高速道路では80~100km/h程度の一定速度をキープすることで燃費が向上します。
  • 定期的なメンテナンスを行う
    • エンジンオイルやエアフィルターの交換を適切に行う
    • タイヤの空気圧を適正に保つ
    • チェーンやベルトの調整を怠らない

1800ccエンジンのハーレーダビッドソンは、燃費よりもパワーと乗り心地を重視した設計になっています。一般的な燃費は14~18km/L程度であり、走行環境や運転方法によって大きく変動します。燃費を少しでも向上させるには、スムーズな運転と定期的なメンテナンスが不可欠です。長距離ツーリングの際は、給油ポイントを事前に把握し、燃費を意識したライディングを心がけることが大切です。

ハーレーの燃費ランキングと維持費

ハーレーの燃費ランキングと維持費

ハーレーダビッドソンは、その独特なデザインと鼓動感のあるエンジンで多くのライダーを魅了しています。しかし、排気量が大きく車重も重いため、燃費はモデルによって大きく異なります。ここでは、燃費が良いモデル・悪いモデルのランキングと、維持費のポイントについて解説します。

ハーレーダビッドソンの燃費ランキング

ハーレーの燃費は、排気量やエンジンの種類、走行環境によって異なりますが、おおよその数値を元に燃費の良いモデルTOP3と燃費が悪いモデルTOP3をまとめました。

燃費の良いハーレーモデルTOP3
ランクモデル名エンジン燃費(km/L)
1位X350350cc 並列2気筒25~30
2位ナイトスター975cc Revolution Max20~25
3位ストリート750749cc Revolution X18~22
  • X350はハーレーの中でも最も燃費が良いモデルで、小排気量エンジンと軽量ボディが特徴です。
  • ナイトスターは水冷エンジンを搭載し、燃費性能に優れています。
  • ストリート750は中排気量で、ハーレーの中では比較的燃費が良い部類に入ります。
燃費が悪いハーレーモデルTOP3
ランクモデル名エンジン燃費(km/L)
1位トライク(トライグライドウルトラ)1868cc Milwaukee-Eight10~14
2位ファットボーイ1868cc Milwaukee-Eight12~16
3位ブレイクアウト1868cc Milwaukee-Eight12~16
  • トライクは車重が600kg以上あるため、燃費は10~14km/Lと低めです。
  • ファットボーイはワイドなタイヤと重い車体が影響し、燃費があまり良くありません。
  • ブレイクアウトはロングホイールベースのため、街乗りでは燃費が悪化しやすい傾向があります。

ハーレーの維持費とは?

ハーレーの維持費は、燃費以外にもさまざまな要因が影響します。維持費の主な内訳を解説します。

1. 燃料費
  • ハーレーは基本的にハイオク指定のモデルが多く、燃料単価が高いです。
  • 年間5,000km走行した場合、燃費15km/Lのモデルで燃料費は約4万円~6万円になります。(※ハイオク170円/L換算)
2. オイル交換費用
  • エンジンオイルの交換は3,000~5,000kmごとに推奨されており、費用は1回あたり1万~2万円程度です。
  • オイルフィルター交換を含めるとさらにコストが上がるため、定期的なメンテナンス費用がかかります。
3. タイヤ交換費用
  • ハーレーのタイヤは耐久性が高いものの、1万km~1.5万kmで交換が必要になります。
  • 交換費用は前後で6万~10万円程度が相場です。特にファットボーイなどのワイドタイヤ装着車は高額になります。
4. 保険・税金
  • 自賠責保険や任意保険に加え、排気量が大きいため軽自動車税は年間6,000円~8,000円程度かかります。
  • 任意保険はライダーの年齢や等級によって異なりますが、年間3万円~10万円程度が一般的です。
5. 車検費用(400cc以上のモデル)
  • 車検は2年ごとで、費用はディーラーで10万円前後、バイクショップで7万円前後が相場です。
  • 400cc未満のモデル(X350など)は車検が不要なため、維持費を抑えたい人にはメリットがあります。

ハーレーダビッドソンの燃費ランキングを見ると、排気量の小さいモデルほど燃費が良く、大排気量や重い車体のモデルほど燃費が悪いことが分かります。また、維持費は燃費だけでなく、オイル交換やタイヤ交換、車検費用などが大きく影響するため、トータルコストを考慮して車種を選ぶことが重要です。

特に、ハーレーを長く乗るなら定期的なメンテナンスを怠らず、燃費の悪化を防ぐことが維持費を抑えるポイントになります。燃費の良いモデルを選びつつ、適切な管理を行うことで、快適なハーレーライフを楽しみましょう。

ハーレーダビッドソン 燃費の特徴と車種ごとの違いについて総評

  • X350の燃費は20~25km/Lで、小排気量モデルとしては優秀
  • フォーティーエイト48は18~22km/Lで、タンク容量が小さいため給油頻度が多い
  • ストリート750は20~25km/Lで、水冷エンジンによる安定した燃費性能を持つ
  • 883は20~25km/Lだが、乗り方やカスタム次第で燃費が悪化しやすい
  • スポーツスターシリーズは18~25km/Lで、モデルによって燃費にばらつきがある
  • ストリートボブは17~22km/Lで、軽量なソフテイルフレームが特徴
  • 燃費が悪くなる原因は急加速・急ブレーキ、アイドリングの長時間維持などが挙げられる
  • キャブ車は燃費が10~18km/Lと低めだが、調整次第で改善可能
  • インジェクション車は燃料制御が最適化されており、15~25km/Lと比較的燃費が安定する
  • 燃料タンク容量が大きいほど航続距離は伸びるが、燃費そのものには影響しない
  • 1800ccエンジン搭載モデルは14~18km/Lで、排気量が大きい分燃料消費が多い
  • 燃費の良いモデルはX350、ナイトスター、ストリート750などの小・中排気量モデル
  • 燃費の悪いモデルはトライク、ファットボーイ、ブレイクアウトなどの大型モデル
  • 維持費には燃料費のほかに、オイル交換、タイヤ交換、車検などが含まれる
  • 燃費を良くするにはスムーズな運転と定期的なメンテナンスが欠かせない
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