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ハーレーのミッドコントロール化費用の違いと自作・ショップ施工の比較

ハーレーのミッドコントロール化費用の違いと自作・ショップ施工の比較

ハーレーのミッドコントロール化を検討しているが、費用の目安や取付方法に悩んでいる人も多いだろう。ハーレー ミッドコントロール化費用は、選ぶミッドコントロールキットや車種、さらには自作するか専門ショップに依頼するかによって大きく異なる。

例えば、ソフテイルやXL1200Xは純正や社外のキットが充実しており、比較的スムーズにカスタムできる。一方、スポーツスターSのような最新モデルは対応するキットが限られ、追加の加工が必要な場合がある。また、ハイミッドコントロールと呼ばれる仕様を選ぶことで、よりスポーティなポジションを実現することも可能だ。

費用を抑えるためには、キジマ製などの信頼できるメーカーのキットを選びつつ、フォアコンからの変更を自分で行う方法も考えられる。ただし、取り付けには専用工具や正確な調整が必要であり、施工ミスは走行に影響を及ぼすため注意が必要だ。

さらに、ミッドコントロール化には本体の取付費用だけでなく、定期的なメンテナンスや維持費も考慮する必要がある。適切な施工と定期的な点検を行うことで、安全かつ快適なライディングを実現できるだろう。この記事では、各車種の特徴や費用相場、取付方法、コストを抑えるコツなどを詳しく解説していく。

本記事のポイント
  • ハーレー ミッドコントロール化 費用の相場や内訳を理解できる
  • 車種ごとのミッドコントロール化の適合状況や選び方がわかる
  • 自作とショップ依頼の違いや費用を抑える方法を学べる
  • 取付後の維持費やメンテナンスの重要性を理解できる
目次

ハーレーのミッドコントロール化費用の目安とポイント

  • ミッドコントロール化の基本とメリット
  • ソフテイルのミッドコントロール化にかかる費用
  • 自作でミッドコントロール化する際の注意点
  • ミッドコントロールキットの選び方と価格相場
  • XL1200Xのミッドコントロール化の特徴
  • スポーツスターSのミッドコントロール化のコスト

ミッドコントロール化の基本とメリット

ハーレーミッドコントロール化の基本とメリット

ミッドコントロール化とは、ハーレーダビッドソンのフットコントロールを車体の中央付近に移動させるカスタムのことです。通常、純正状態ではフォアードコントロール(前方寄りのステップ位置)が採用されていることが多く、これを変更することでライディングポジションが大きく変わります。

このカスタムの最大のメリットは、ライダーの重心がバイクの中心に近づくことで、安定性が向上する点です。特にコーナリング時の操作性が向上し、よりダイレクトなフィーリングでバイクを操ることが可能になります。これにより、スポーツライディングを楽しみたい人やアグレッシブな走行を求めるライダーにとって、ミッドコントロール化は大きな魅力となるでしょう。

また、長時間のライディング時においても、足が自然な位置に収まるため疲労を軽減できます。フォアードコントロールでは、足を前に投げ出す姿勢になるため、腰や背中に負担がかかりやすいですが、ミッドコントロールにすることでより自然なポジションが取れ、快適性が向上します。

一方で、デメリットとしては、足を前に伸ばせるスペースが少なくなるため、クルージング用途にはやや不向きな点が挙げられます。特に、リラックスした姿勢でのツーリングを重視する場合は、フォアードコントロールのほうが適していることもあります。また、ミッドコントロール化によって足の位置が高くなることがあり、足つき性が悪化するケースもあります。

このように、ミッドコントロール化にはメリットとデメリットの両方があります。自分のライディングスタイルに合ったカスタムを選ぶことが、快適で安全なバイクライフを実現するためのポイントとなるでしょう。

ソフテイルのミッドコントロール化にかかる費用

ハーレーソフテイルのミッドコントロール化にかかる費用

ソフテイルのミッドコントロール化にかかる費用は、選ぶキットの種類や施工方法によって異なります。純正品と社外品では価格に大きな差があり、さらに自分で取り付けるのか、専門ショップに依頼するのかによってもトータルコストが変わります。

まず、ミッドコントロールキットの価格ですが、一般的な相場は 10万円~20万円程度 です。純正パーツを使用した場合はやや高額になり、社外品の中には比較的安価なものもあります。ただし、社外品は品質や適合性にばらつきがあるため、購入前にしっかりと確認することが重要です。

次に、取り付け工賃についてですが、これは 1万5,000円~5万円程度 が目安となります。ミッドコントロール化の作業にはステップやブレーキ、シフトリンケージの移設が含まれるため、取り付けの難易度は比較的高めです。そのため、専門のショップに依頼する場合は工賃がかかりますが、確実な仕上がりが期待できます。

一方で、自分で取り付ける場合は工賃を節約できますが、専用の工具や作業スペースが必要です。さらに、パーツの適合確認や調整を誤ると、ブレーキやシフト操作に影響を与える可能性があるため、慎重に作業を進める必要があります。

また、ミッドコントロール化に伴う 追加費用 も考慮するべきポイントです。例えば、ミッドコントロール用のシートやハンドルの変更が必要になる場合があり、それぞれ 1万円~5万円 のコストが発生することがあります。また、カスタム後の乗り心地を最適化するために、サスペンションの調整や交換を検討するケースもあります。

トータルの費用感としては、最低でも10万円前後、ショップに依頼してフルカスタムを行う場合は20万円以上 かかることが一般的です。費用を抑えたい場合は、自分で取り付ける、社外品を選ぶ、または中古パーツを活用するなどの工夫が有効です。

このように、ソフテイルのミッドコントロール化はコストがかかるカスタムですが、ライディングポジションの向上や操作性の向上といったメリットを得られるため、検討する価値は十分にあります。

自作でミッドコントロール化する際の注意点

ハーレー自作でミッドコントロール化する際の注意点

ミッドコントロール化を自作する場合、コストを抑えられるという大きなメリットがあります。しかし、作業には専門的な知識と技術が求められ、適切に取り付けられなければ安全性を損なう可能性があるため注意が必要です。

まず、パーツの選定 は慎重に行いましょう。ミッドコントロール用のステップ、シフトリンケージ、ブレーキペダルなどは車種ごとに形状や取り付け位置が異なります。適合しないパーツを使用すると、ブレーキやギア操作に支障をきたし、最悪の場合は走行中のトラブルにつながることもあります。そのため、パーツ選びの際には、互換性や実際の取り付け事例を調べることが大切です。

次に、工具と作業環境の準備 も重要です。ミッドコントロールの取り付けには、六角レンチやトルクレンチ、ソケットレンチなどの基本的な工具に加えて、場合によっては金属加工が必要になることもあります。また、作業スペースが狭いと作業効率が落ちたり、パーツを誤って取り付けたりする可能性があるため、広く確保できる環境で行うのが望ましいです。

さらに、ブレーキとシフトの調整 にも注意が必要です。ミッドコントロール化をすると、純正のフォアードコントロールとは操作位置が変わるため、ブレーキの踏みしろやシフトペダルの高さを適切に調整しないと、操作がしにくくなります。特にブレーキの設定が不適切な場合は、安全性に直結するため、慎重に行いましょう。

また、試走と微調整 も欠かせません。取り付け後は、低速で試走しながら違和感がないか確認し、必要に応じてペダルの位置やリンケージの長さを調整することが大切です。違和感があるまま放置すると、走行中の安全性に影響を及ぼす可能性があります。

最後に、万が一のトラブル時に備える ことも考慮しましょう。自作の場合、プロが取り付けたものと比べて耐久性や精度に不安が残ることがあります。定期的に増し締めや点検を行い、不具合があれば早めに修正することが重要です。また、もし自分での修正が難しい場合は、速やかに専門ショップに相談することをおすすめします。

このように、自作でのミッドコントロール化には多くの注意点がありますが、しっかりと準備を整え、慎重に作業を進めれば、コストを抑えながら自分好みのカスタムを実現できます。

ミッドコントロールキットの選び方と価格相場

ハーレーミッドコントロールキットの選び方と価格相場

ミッドコントロールキットを選ぶ際には、車種の適合、価格、品質、取り付けの難易度 などを総合的に考慮することが大切です。適切なキットを選べば、操作性が向上し、ライディングの快適さが大きく変わります。一方で、適合しないパーツを選んでしまうと、取り付けが困難になったり、ライディングポジションが不自然になったりする可能性があります。

まず、車種に適合するキットを選ぶこと が最も重要です。ミッドコントロールキットは、ソフテイル、スポーツスター、XL1200Xなど、それぞれの車種に対応したモデルが販売されています。ハーレーは年式やモデルによってフレーム形状が異なるため、必ず適合情報を確認しましょう。例えば、2014年以降のスポーツスターには対応キットが限られるため、選択肢が少なくなります。

次に、価格相場 についてですが、ミッドコントロールキットの価格は 5万円~20万円 程度と幅広く設定されています。比較的安価なキットは、汎用品や簡易的な設計のものが多く、基本的な機能を備えたエントリーモデルとして適しています。一方で、高価格帯のキットは、アルミ削り出しやステンレス製など高品質な素材が使われており、耐久性や精度が優れているのが特徴です。

また、ブランドの信頼性 も選ぶ際のポイントになります。例えば、キジマ製のミッドコントロールキットは、精度が高く耐久性に優れており、多くのライダーから評価されています。純正ミッドコントロールよりも若干高めの位置にステップがくる仕様で、スポーツ走行にも適した設計になっています。一方で、海外メーカー製のキットは、個性的なデザインが魅力ですが、取り付けには加工が必要な場合もあるため、事前に確認が必要です。

さらに、取り付けの難易度 も考慮しましょう。ボルトオンで装着できるタイプであれば、比較的簡単に取り付け可能ですが、一部のキットではブレーキやシフトのリンケージ変更が必要になります。専門ショップに依頼すると工賃が発生するため、トータルコストも考慮しながら選ぶとよいでしょう。

このように、ミッドコントロールキットの選び方にはいくつかの重要なポイントがあります。適合するモデルを確認し、価格と品質のバランスを見極めながら、自分のライディングスタイルに最適なキットを選ぶことが、満足度の高いカスタムにつながります。

XL1200Xのミッドコントロール化の特徴

ハーレーXL1200Xのミッドコントロール化の特徴

XL1200X(フォーティーエイト)は、ハーレーダビッドソンの中でも人気の高いスポーツスターシリーズの一つです。もともとフォワードコントロールが標準装備されており、足を前方に伸ばす独特のポジションが特徴ですが、ミッドコントロール化することでライディングポジションや操作性が大きく変わります。

まず、ミッドコントロール化の最大の特徴は、操作性の向上 です。純正のフォワードコントロールでは、足を前に伸ばすため体の支えが弱くなり、ブレーキやシフト操作がしづらいと感じることがあります。特に、スポーツ走行を楽しみたいライダーにとっては、ミッドコントロールの方がダイレクトな操作感を得やすく、バイクとの一体感が増します。

また、ライディングポジションがコンパクトになる ため、安定感が向上します。XL1200Xのミッドコントロール化によって、膝が軽く曲がった状態になり、ライダーの重心がバイクの中心に近づくことで、コーナリング時の安定感が増します。これにより、特にワインディングロードや街乗りでの操作性が向上し、取り回しもしやすくなります。

一方で、デメリットとしては、足を前に投げ出せないため長距離ツーリングにはやや不向き になる点が挙げられます。フォワードコントロールのゆったりとしたポジションに慣れている人にとっては、ミッドコントロールの足の位置が窮屈に感じることもあります。また、身長が高いライダーの場合、膝の曲がりがきつくなり、快適性が損なわれる可能性もあります。

さらに、対応するキットの選択肢が限られる ことも考慮すべきポイントです。XL1200Xのミッドコントロール化には、純正のミッドコントロールキットのほか、キジマ製やBikers Choice製などの社外品も選択肢としてあります。しかし、2014年以降のモデルは適合するキットが少なく、取り付けには追加のパーツや加工が必要になる場合があります。そのため、購入前に適合情報をしっかりと確認することが大切です。

このように、XL1200Xのミッドコントロール化は、操作性の向上やコーナリング性能の向上といったメリットがある一方で、ツーリング時の快適性や対応キットの選択肢が限られるというデメリットもあります。自分のライディングスタイルや用途に応じて、最適なカスタムを選ぶことが重要です。

スポーツスターSのミッドコントロール化のコスト

ハーレースポーツスターSのミッドコントロール化のコスト

スポーツスターSは、ハーレーダビッドソンの中でも最新のテクノロジーとパワフルなエンジンを搭載したモデルです。純正のステップ位置はフォワードコントロールになっていますが、ミッドコントロール化を行うことで、よりスポーティなライディングポジションを実現できます。このカスタムにかかるコストは、パーツ代と取り付け工賃の合計で10万円~20万円程度 が一般的な相場です。

まず、ミッドコントロールキットの価格ですが、スポーツスターS向けのキットは比較的高額なものが多く、7万円~15万円程度 が目安となります。これは、専用設計のキットが少なく、海外メーカーの高品質なパーツが主流になっているためです。また、純正のフォワードコントロールから大幅に構造が変わるため、必要なパーツが多いことも価格が高くなる要因の一つです。

次に、取り付け工賃 についてですが、これは 3万円~5万円程度 が相場です。スポーツスターSのミッドコントロール化には、ブレーキペダルやシフトリンケージの移設が必要になるため、専門的な知識が求められます。自分で取り付けることも可能ですが、作業難易度が高く、専用工具が必要になるケースもあるため、ショップに依頼するほうが安心です。

また、追加費用が発生する可能性 もあります。例えば、ミッドコントロール化に合わせてシートやハンドルの変更が必要になることがあり、それぞれ1万円~5万円程度 の追加コストがかかる場合があります。特に、足の位置が大きく変わるため、ライディングポジションに違和感を感じる場合は、これらのパーツも見直す必要があるでしょう。

スポーツスターSのミッドコントロール化は、比較的高額なカスタムですが、バイクの操作性や乗り心地を大きく向上させることができます。コストを抑えたい場合は、中古パーツの活用やDIYでの取り付けも選択肢になりますが、安全性を考慮すると、信頼できるショップに依頼するのが理想的です。

ハーレーのミッドコントロール化費用を抑える方法

  • ハイミッドコントロールとフォアコンの違い
  • キジマ製ミッドコントロールキットの特徴
  • ミッドコントロール化に必要な維持費とは?
  • 車種別のミッドコントロール化対応状況
  • コストを抑えるためのショップ選びのコツ

ハイミッドコントロールとフォアコンの違い

ハーレーハイミッドコントロールとフォアコンの違い

ハイミッドコントロールとフォアコン(フォワードコントロール)は、ハーレーダビッドソンのステップ位置を決める重要なカスタム要素です。どちらを選ぶかによって、ライディングポジションや操作性が大きく変わるため、それぞれの違いを理解することが大切です。

まず、ハイミッドコントロール は、通常のミッドコントロールよりもステップの位置が高くなる仕様です。これにより、バイクを深くバンクさせた際にステップが路面に擦るリスクが減るため、スポーティな走行に向いています。また、ライダーの膝がより曲がるポジションになるため、アグレッシブな姿勢での操作が可能になります。そのため、バイクをより積極的にコントロールしたいライダー に適しています。

一方で、フォアコン(フォワードコントロール) は、ステップが前方に配置されているタイプです。一般的に、純正状態では多くのクルーザーモデルに採用されており、足を前に伸ばしてリラックスした姿勢で乗ることができる という特徴があります。特に長距離ツーリングでは、膝の曲がりが少ないため、疲労を軽減しやすいです。

しかし、フォアコンにはデメリットもあります。例えば、バイクの操作性がやや落ちる ことが挙げられます。特にコーナリング時に車体を支えにくくなるため、スポーツ走行には不向きです。また、低速時のバランス取りが難しくなることもあります。

一方で、ハイミッドコントロールは、長時間のライディングでは足の位置が窮屈になりやすい という欠点があります。また、身長が高いライダーにとっては、膝の曲がりがきつくなることで快適性が損なわれる可能性があります。

このように、ハイミッドコントロールとフォアコンは、それぞれにメリットとデメリットが存在します。ツーリングや快適性を重視するならフォアコン、スポーツ走行や操作性を求めるならハイミッドコントロール というように、自分のライディングスタイルに合わせた選択が重要です。

キジマ製ミッドコントロールキットの特徴

キジマ製ミッドコントロールキットの特徴

キジマ製ミッドコントロールキットは、日本国内で高い評価を受けているハーレーカスタムパーツの一つです。精度の高さと耐久性に優れ、取り付けのしやすさやデザイン性のバランスが取れているため、多くのライダーに選ばれています。

まず、キジマ製の最大の特徴は、純正に近いフィット感と高い品質 です。ハーレーダビッドソンの車種ごとに専用設計されているため、ボルトオンでの取り付けが可能なモデルが多く、追加の加工が不要なケースがほとんどです。これにより、専門的な知識がないライダーでも比較的簡単にカスタムが行えます。

次に、操作性の向上 も魅力の一つです。キジマ製のミッドコントロールキットは、純正のミッドコントロールよりも若干高めの位置にステップがくる仕様になっているものが多く、ライダーの重心をバイクの中心に近づけることができます。そのため、コーナリング時の安定性が増し、よりスポーティなライディングを楽しむことができます。

また、価格帯は6万円~10万円程度 と、社外品の中では比較的リーズナブルな部類に入ります。ハーレーのカスタムパーツは高額なものが多い中で、品質と価格のバランスが取れている点は大きなメリットと言えるでしょう。さらに、耐久性のある素材が使われており、長期間にわたって安定した性能を発揮します。

しかし、一部の車種や年式によっては適合するキットが限られている 点には注意が必要です。特に、2014年以降のスポーツスターシリーズでは、対応するミッドコントロールキットの選択肢が少なく、キジマ製を選ぶケースが多いです。そのため、購入前には必ず適合情報を確認し、自分のバイクに対応しているかをチェックすることが大切です。

このように、キジマ製ミッドコントロールキットは、品質の高さ、取り付けのしやすさ、価格のバランスが取れたカスタムパーツ です。スポーツ走行やコーナリングを重視するライダーにとって、操作性の向上を実感できる選択肢となるでしょう。

ミッドコントロール化に必要な維持費とは?

ハーレーミッドコントロール化に必要な維持費とは?

ミッドコントロール化は、一度取り付ければ終わりではなく、定期的な点検や調整が必要になるカスタム です。取り付け後の維持費を把握しておくことで、長期間にわたって快適にバイクを楽しむことができます。

まず、パーツの消耗やメンテナンスにかかる費用 について考えてみましょう。ミッドコントロールの主要パーツには、ステップ、ブレーキペダル、シフトリンケージなどがあります。特に、可動部分であるシフトリンケージやブレーキペダル周りは、走行による摩耗が発生しやすく、定期的な点検と交換が必要 です。これらのパーツの交換費用は、年間5,000円~15,000円程度 が目安となります。

次に、取り付け後の調整費用 についても考慮する必要があります。ミッドコントロール化をすると、ライディングポジションが変わるため、ブレーキやクラッチのワイヤーの調整や交換が必要になることがあります。調整費用はショップに依頼すると5,000円~10,000円程度 かかることが一般的です。自分で調整できる場合は費用を抑えられますが、正確な作業が求められるため、不安がある場合は専門ショップに依頼したほうが安心です。

また、ミッドコントロール化によって影響を受ける関連パーツ についても注意が必要です。例えば、ステップの位置が変わることで、シートの角度やライディング姿勢が変わり、結果的にシートの交換が必要になるケースもあります。特に、長距離ツーリングをするライダーは、ポジションの変化による疲労を軽減するために、新たなシートを検討することが多く、その費用は10,000円~50,000円 ほどかかることがあります。

さらに、定期的なボルトの増し締めや防錆処理 も維持費の一部として考えられます。バイクの振動によってボルトが緩むことがあるため、少なくとも半年に一度は増し締めを行うことが推奨 されます。自分でメンテナンスできれば費用はほとんどかかりませんが、ショップに依頼する場合は3,000円~5,000円程度 になることが一般的です。

このように、ミッドコントロール化に必要な維持費は、年間でおおよそ1万円~3万円程度 が目安となります。ただし、使用状況やライディングスタイルによって費用は変動するため、事前にしっかりとメンテナンス計画を立てることが重要です。定期的な点検と適切な調整を行うことで、ミッドコントロール化のメリットを最大限に活かし、安全で快適なライディングを維持できるでしょう。

車種別のミッドコントロール化対応状況

ハーレー車種別のミッドコントロール化対応状況

ハーレーダビッドソンのミッドコントロール化は、車種ごとに適合するパーツや取り付けの難易度が異なります。特に、フレーム形状や純正のステップ位置によって、簡単にカスタムできる車種と、追加の加工が必要な車種があるため、事前に対応状況を確認しておくことが重要です。

スポーツスターシリーズ(XL1200X、スポーツスターS など)

スポーツスターシリーズは、ミッドコントロール化のカスタムが比較的容易な車種の一つです。特にXL1200X(フォーティーエイト)は、純正オプションでもミッドコントロールキットが用意されており、ボルトオンで取り付けが可能 です。また、キジマ製やBikers Choice製などの社外品キットも豊富に揃っているため、選択肢が多い点もメリットとなります。

一方で、スポーツスターSに関しては、2021年以降の新型モデルということもあり、対応するミッドコントロールキットの選択肢が少ない のが現状です。海外製のカスタムパーツが中心となるため、取り付けには追加の加工や調整が必要になる場合があります。

ソフテイルシリーズ(FXSTS、ブレイクアウト など)

ソフテイルシリーズのミッドコントロール化は、車種によって適合状況が大きく異なります。例えば、FXSTS(スプリンガーソフテイル)やソフテイルスタンダードは、ミッドコントロール化が比較的スムーズに行えるモデルです。専用のキットも販売されており、ボルトオンで取り付けが可能なものもあります。

しかし、ブレイクアウトなどのフォワードコントロールが標準装備されているモデルでは、フレーム設計の関係でミッドコントロール化が難しい場合があります。取り付けには、フレーム側に追加のステーを溶接したり、シフトやブレーキのリンケージを延長・変更する必要があるため、ショップでの施工を推奨します。

ダイナシリーズ(FXDL、FXDB など)

ダイナシリーズは、元々ミッドコントロールが標準装備されているモデルも多く、対応するカスタムパーツが豊富に揃っているため、ミッドコントロール化の自由度が高い 車種です。特に、FXDL(ダイナ・ローライダー)やFXDB(ダイナ・ストリートボブ)は、ミッドコントロール化が容易で、純正パーツの流用も可能です。

ただし、フォワードコントロール仕様のダイナをミッドコントロール化する場合は、取り付け用のブラケットが必要になることがある ため、事前に適合情報を確認しておくと良いでしょう。

ツーリングシリーズ(ストリートグライド、ロードキング など)

ツーリングシリーズのミッドコントロール化は、一般的にはあまり行われないカスタム です。これは、長距離ツーリングを前提とした設計になっており、フォワードコントロールが快適性を重視したポジションであるためです。

しかし、一部のカスタムビルダーによっては、ツーリングモデルにミッドコントロールを導入し、スポーツライディング向けのポジションに変更するケースもあります。ただし、この場合、フレームやペダル位置の大幅な変更が必要となるため、専門ショップでの施工が必須 となります。

ミッドコントロール化が難しい車種

ミッドコントロール化が難しい車種としては、FL系のフルサイズクルーザーやトライク(3輪モデル) などが挙げられます。これらのモデルは、フットボードが標準装備されているため、ステップ位置の変更がしづらい構造になっています。カスタム自体は可能ですが、フレーム加工や追加パーツの製作が必要になることが多いため、コストと手間がかかる点には注意が必要です。


ハーレーのミッドコントロール化は、車種ごとに適合するパーツや取り付けの難易度が異なります。スポーツスターやダイナ系は比較的スムーズにカスタムできますが、ソフテイルやツーリングモデルの一部では追加の加工が必要になる場合もあります。自分の車種がミッドコントロール化に適しているかを事前に調査し、適合するキットを選ぶことで、理想のライディングポジションを実現できるでしょう。

コストを抑えるためのショップ選びのコツ

ハーレー ミッドコントロールコストを抑えるためのショップ選びのコツ

ミッドコントロール化のカスタムを行う際、ショップ選びによって費用が大きく変わる ことがあります。同じ作業内容でも、店舗ごとに工賃や対応の仕方が異なるため、適切なショップを選ぶことでコストを抑えることが可能です。ここでは、ショップ選びの際にチェックすべきポイントを紹介します。

1. 複数のショップで見積もりを取る

まず最も重要なのは、複数のショップで見積もりを取ることです。一つのショップだけで決めてしまうと、相場よりも高い工賃を支払ってしまう可能性があります。特に、カスタムショップごとに取り付けの方法や必要な追加パーツが異なるため、2~3店舗から見積もりをもらい、価格やサービス内容を比較する のが理想的です。

2. 施工実績が豊富なショップを選ぶ

ミッドコントロール化は、単なるパーツ交換ではなく、ブレーキやシフトの調整が必要になるため、経験のあるショップに依頼することが重要 です。施工実績が豊富なショップであれば、スムーズに作業を進められ、追加工賃が発生するリスクも減ります。公式サイトやSNSで過去のカスタム事例を確認し、自分のバイクと同じ車種の施工実績があるかをチェックするとよいでしょう。

3. 追加費用の発生条件を事前に確認する

ショップによっては、見積もりの段階では安価に見えても、作業中に追加費用が発生することがあります。例えば、ブレーキラインの延長が必要になったり、取り付けに加工が必要だったりすると、工賃が増える可能性がある ため、事前にどのようなケースで追加費用が発生するのかを確認しておくことが大切です。

4. 純正パーツの流用や中古パーツの利用が可能か相談する

カスタム費用を抑える方法の一つとして、純正パーツの流用や中古パーツの活用 があります。例えば、純正のミッドコントロールパーツを流用できる車種であれば、社外品を購入するよりもコストを大幅に削減できます。また、中古パーツを取り付けられるショップであれば、新品のパーツを購入するよりも費用を抑えられるため、事前に相談してみるとよいでしょう。

5. カスタム専門店とディーラーの違いを理解する

ハーレーダビッドソンのカスタムは、ディーラーでも対応可能な場合がありますが、ディーラーは純正パーツを推奨する傾向があるため、費用が高くなることが多い です。一方で、カスタム専門店は社外パーツの取り扱いが豊富で、比較的安価な選択肢を提案してくれることが多いため、コストを抑えたい場合はカスタムショップを選ぶほうが適しています。ただし、専門店によっては保証がないこともあるため、仕上がりのクオリティも考慮しながら選びましょう。

6. 工賃の相場を知っておく

ミッドコントロール化の工賃は、一般的に1万5,000円~5万円程度 ですが、ショップによってはそれ以上の費用がかかることもあります。工賃の相場を知っておくことで、見積もりが適正かどうか判断しやすくなります。また、作業内容が似ている他のカスタム(フォワードコントロール化やバックステップ化)と比較し、価格が妥当かをチェックするのも有効です。


ミッドコントロール化の費用を抑えるためには、複数のショップで見積もりを取り、施工実績のある店舗を選ぶことが重要 です。また、追加費用が発生しやすいポイントを事前に確認し、純正パーツや中古パーツの活用が可能か相談することで、トータルコストを削減できます。価格だけでなく、仕上がりのクオリティやアフターサポートも考慮しながら、最適なショップを選びましょう。

ハーレーのミッドコントロール化費用について総括とポイント

  • ミッドコントロール化はフットコントロールを中央に移動させるカスタム
  • コーナリング性能や操作性が向上し、スポーツライディングに適している
  • 長時間のライディング時の疲労軽減にも効果がある
  • ソフテイルのミッドコントロール化費用は10万~20万円が目安
  • 取り付け工賃は1万5,000円~5万円程度かかる
  • 自作する場合は適合パーツの選定や工具の準備が重要
  • ミッドコントロールキットの価格は5万~20万円と幅広い
  • XL1200Xは純正オプションや社外キットが豊富でカスタムしやすい
  • スポーツスターSは対応キットが少なく加工が必要な場合もある
  • ハイミッドコントロールはよりスポーティな走行に適している
  • フォアコンはリラックスした姿勢が取れてツーリング向き
  • キジマ製ミッドコントロールキットは高品質で取り付けしやすい
  • ミッドコントロール化後は定期的な調整や増し締めが必要
  • 車種によって取り付けの難易度や適合キットが異なる
  • 費用を抑えるには見積もりを比較し、中古パーツ活用も検討すべき
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