ハーレーにナビやUSBポート、ETCなどの電装品を取り付ける際には、適切なアクセサリー電源を確保することが重要だ。ハーレー アクセサリー 電源 の 取り 方を理解しないまま作業を行うと、バッテリー上がりや電装トラブルの原因になりかねない。
ハーレーにはさまざまなモデルがあり、ソフテイルやストリートグライド、ダイナ アクセサリー電源の取り出し方はそれぞれ異なる。特にスポーツスター 電源取り出しハーネスやm8 ソフテイル 電源取り出しを利用すれば、安全に電源を確保することができる。また、ウルトラ acc電源やハーレー エボの電源の取り方についても、適切な方法を知ることで、電装品を快適に活用できるようになる。
本記事では、イグニッション電源の取り方やACC電源 ヒューズ どこを詳しく解説し、各モデルごとの電源取り出しポイントを紹介する。さらに、usb電源 取り付けの方法やバッテリーテンダーの使い方についても触れ、バイクライフをより快適にするための情報を提供する。
「バイクのアクセサリー電源とは何か?」という基本から、各モデルに適した電源の確保方法まで、初心者でもわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてほしい。
- ハーレーのアクセサリー電源の基本と種類を理解できる
- 各モデルごとの電源取り出し方法を知ることができる
- 安全に電源を取り出すための注意点を学べる
- USB電源やETCなどの電装品の取り付け方法を理解できる
ハーレーのアクセサリー電源の取り方と基本知識
- バイクのアクセサリー電源とは何か
- ACC電源のヒューズはどこにある?
- イグニッション電源の取り方と注意点
- USB電源の取り付け方法と選び方
- バッテリーテンダーの使い方と活用法
- ソフテイルのアクセサリー電源取り出し方法
バイクのアクセサリー電源とは何か?

バイクのアクセサリー電源とは、イグニッションキーをONにしたときにのみ通電する電源のことです。主にUSB充電ポートやナビゲーション、ETC、グリップヒーターなどの電装品を使用するために活用されます。エンジンを停止した際には自動的に電源が遮断されるため、バッテリー上がりのリスクを抑えられるのが特徴です。
一方で、アクセサリー電源とは別に「常時電源」と呼ばれるものもあります。これはバイクのキーのON・OFFに関係なく通電している電源で、例えば盗難防止用のアラームや時計などに使われます。しかし、常時電源を誤って使用すると、エンジンをかけていない状態でも電力を消費し続け、バッテリーが上がってしまうことがあります。
アクセサリー電源のメリットは、キー操作と連動しているため、バッテリーに負担をかけにくい点です。例えば、USB充電ポートをアクセサリー電源に接続しておけば、エンジンを切ったときに自動で電源が切れるため、スマホを充電し忘れたまま停車しても無駄な電力消費を防げます。
しかし、アクセサリー電源を取り出すには、車両ごとの電源取り出しポイントを確認する必要があります。配線の知識がないと取り付けが難しい場合もあるため、不安な場合は専門ショップに依頼するのが安全です。
バイクのカスタマイズを考えているなら、アクセサリー電源の基本を理解し、用途に応じた接続方法を選ぶことが重要です。
ACC電源のヒューズはどこにある?

ACC電源のヒューズは、車種によって異なりますが、多くの場合ヒューズボックス内に配置されています。ヒューズボックスはバイクのシート下、サイドカバー内、またはフロントカウルの内部などにあることが一般的です。
ACC電源ヒューズの探し方
ACC電源はキーをONにしたときだけ通電する回路に接続されています。そのため、ヒューズボックス内のどのヒューズがACC電源なのかを見分けるには、以下の方法を試すとよいでしょう。
- 車両の取扱説明書を確認する
取扱説明書にはヒューズの配置図が載っているため、ACC電源がどのヒューズに対応しているのかを確認できます。 - ヒューズボックスを開けてラベルをチェックする
一部の車両では、ヒューズボックスのカバーにヒューズの種類が記載されていることがあります。ここに「ACC」と書かれていれば、それがアクセサリー電源のヒューズです。 - 検電テスターを使用する
キーOFFの状態では電気が流れず、キーONにしたときだけ通電するヒューズがACC電源です。検電テスターを使い、該当するヒューズを特定できます。
バイクのモデルごとのACC電源ヒューズの位置
バイクのモデルによってACC電源のヒューズ位置は異なります。以下に代表的なハーレーのモデル別の位置を紹介します。
- スポーツスター系:左側のサイドカバー内
- ソフテイル系:バッテリー周辺またはシート下
- ツーリングモデル(ウルトラ・ストリートグライドなど):フロントカウルの中またはシート下
- ダイナ系:シート下またはサイドカバー内
注意点
ACC電源のヒューズを利用する際には、以下の点に気をつける必要があります。
- ヒューズの容量を確認する
追加する電装品が過剰な電力を消費すると、ヒューズが飛んでしまう可能性があります。 - ヒューズ電源の取り出しには専用のパーツを使う
市販のヒューズ電源取り出しハーネスを使用すると、簡単かつ安全にACC電源を利用できます。 - 誤って常時電源と接続しないようにする
ヒューズボックス内にはACC電源だけでなく常時電源も含まれているため、間違えないように確認しましょう。
このように、ACC電源のヒューズは車種によって異なりますが、適切に探せば比較的簡単に見つけることができます。電源を取り出す際は、安全対策を万全にし、バイクの電装に影響を与えないように作業することが大切です。
イグニッション電源の取り方と注意点

イグニッション電源とは、バイクのキーをONにしたときにのみ通電する電源のことです。ACC電源と似ていますが、より広範囲の電装品に電力を供給するのが特徴です。主にエンジンの制御や点火システムに関わるため、正しく取り出さないとトラブルの原因になることもあります。
イグニッション電源の取り方
イグニッション電源を取り出す方法はいくつかありますが、一般的な手順を紹介します。
- ヒューズボックスから取り出す
- ヒューズボックスには、イグニッションONでのみ通電するヒューズが含まれています。
- 検電テスターを使用し、キーOFFのときに電気が流れず、ONのときだけ通電する箇所を特定します。
- ヒューズ電源取り出しハーネスを使用すると簡単に電源を分岐できます。
- 既存の配線から分岐する
- バイクのメインハーネスの中に、イグニッションONでのみ通電する線があるため、そこから電源を取り出します。
- 代表的な色の配線は「オレンジ(Harley-Davidsonの場合)」ですが、年式やモデルによって異なるため、事前にサービスマニュアルを確認するのが安全です。
- アクセサリー電源ハーネスを利用する
- 市販のアクセサリー電源ハーネスを使用すれば、車体のカプラーに接続するだけでイグニッション電源を確保できます。
- 特にハーレーのスポーツスターやソフテイル向けの専用ハーネスが販売されており、配線を傷つけることなく簡単に電源を取り出せます。
イグニッション電源を取る際の注意点
イグニッション電源を取り出す際は、以下の点に注意する必要があります。
- 配線を傷つけないこと
- 既存の配線を無理に加工すると、接触不良や断線の原因になります。エレクトロタップよりも、確実な接続方法(はんだ付けやギボシ端子)を選びましょう。
- ヒューズを必ず使用する
- 追加する電装品によっては、短絡(ショート)時に過電流が流れる可能性があります。必ずヒューズを間に入れ、安全対策を施しましょう。
- 誤って常時電源と接続しないこと
- イグニッション電源のつもりで常時電源(バッテリー直結)と接続すると、エンジンを切った後も電装品に電流が流れ続け、バッテリー上がりの原因になります。
- 適切な電力容量を確保する
- バイクの配線には供給できる電力に限りがあるため、大きな電力を消費する電装品(グリップヒーターや追加ライトなど)を接続する場合は、リレーを使用するのが安全です。
イグニッション電源を正しく取り出せば、バイクの利便性が向上し、USB充電やナビの電源確保がスムーズにできます。ただし、配線ミスはバイクの不調や故障につながるため、慎重に作業することが重要です。不安がある場合は、専用の電源ハーネスを活用するかバイクショップに相談すると安心です。
USB電源の取り付け方法と選び方

USB電源をバイクに取り付けることで、スマートフォンやナビゲーションの充電が可能になり、ツーリング中の利便性が大幅に向上します。ただし、適切な製品を選び、正しく取り付けなければ、バッテリー上がりや故障の原因となることもあるため、慎重に作業することが重要です。
USB電源の選び方
USB電源にはさまざまな種類がありますが、選ぶ際に確認すべきポイントは以下のとおりです。
- 防水・防塵性能
- バイクは屋外で使用するため、雨や泥はねに耐えられる防水・防塵仕様(IPX4以上推奨)のUSB電源を選びましょう。
- 出力電流の容量
- スマートフォンの充電には5V/2A以上の出力が必要です。出力が低すぎると、充電に時間がかかり、ナビ使用時にバッテリーが減る一方になることがあります。
- 接続方式(ACC電源 or 常時電源)
- ACC電源タイプ(キーONで通電)を選べば、バッテリー上がりの心配がありません。
- 常時電源タイプはエンジンOFFでも充電できますが、使用後は必ずスイッチを切らないとバッテリーが消耗します。
- 取り付け位置に適した形状
- ハンドルマウント型(ミラーやハンドルに固定)
- 埋め込み型(カウルやタンク周辺に装着)
- 配線隠し型(シート下やサイドカバー内に設置)
- ハンドル周りにスペースがない場合は、埋め込み型やシート下設置タイプを選ぶとよいでしょう。
USB電源の取り付け方法
USB電源の取り付け方法にはいくつかの方法がありますが、最も安全で確実な手順を紹介します。
- 取り付け位置を決める
- ハンドル、シート下、ヘッドライトケース内など、使いやすく配線しやすい場所を選びます。
- 防水キャップが付いたタイプであれば、外部に設置しても安心です。
- 電源の取り出し方法を決める
- ACC電源(キーONで通電)を利用する場合は、ヒューズボックスや電源取り出しハーネスを活用します。
- バッテリー直結の場合は、リレーを介して通電管理するのが理想的です。
- 配線作業を行う
- プラス(+)線をACC電源またはバッテリーのプラス端子に接続します。
- マイナス(−)線はバイクのフレーム(ボディアース)に接続すると安定します。
- 必ずヒューズ(5A〜10A)を間に入れ、ショート時の対策をしておきましょう。
- 配線の固定と防水処理
- タイラップなどを使い、配線をバイクのフレームに沿わせて固定します。
- 雨水がかかる可能性のある箇所には防水処理を施し、接続部分には自己融着テープを巻くと安心です。
- 動作確認
- すべての配線が完了したら、キーをONにしてUSB電源が正常に機能するか確認します。
- スマートフォンを接続し、充電が開始されるかチェックしましょう。
取り付け時の注意点
USB電源を安全に使用するために、以下の点に注意してください。
- エンジンOFF時のバッテリー消費に注意
- 常時電源を使用する場合、USB機器をつないだままにすると、バッテリーが上がる可能性があります。
- 過電流対策としてヒューズを必ず使用する
- 過電流が発生すると、バイクの電装系統にダメージを与えるため、ヒューズを必ず取り付けてください。
- 防水処理を確実に行う
- 雨天走行や洗車時に水が入らないよう、配線やUSBポートの防水対策を徹底しましょう。
USB電源を取り付けることで、スマホの充電やナビの使用が可能になり、より快適なバイクライフが実現します。しかし、取り付け方法を誤るとバッテリー上がりや電装トラブルの原因にもなるため、適切な製品を選び、正しい手順で取り付けることが重要です。不安がある場合は、専門ショップに依頼するのも一つの方法でしょう。
バッテリーテンダーの使い方と活用法

バッテリーテンダーは、バイクのバッテリーを維持・管理するための充電器です。特にハーレーダビッドソンのような大型バイクはバッテリーの消耗が早いため、長期間乗らないときでも安定した電圧を維持することが重要になります。ここでは、バッテリーテンダーの基本的な使い方と、活用のポイントについて解説します。
バッテリーテンダーの基本的な使い方
- バイクのバッテリー端子を確認する
- バイクのシート下やサイドカバー内にバッテリーが収納されていることが多いため、事前に位置を確認します。
- 一部のハーレーモデルでは、専用の充電用端子が装備されていることもあります。
- バッテリーテンダーの接続方法
- バッテリーのプラス端子(+)に赤いクリップ、マイナス端子(−)に黒いクリップを接続します。
- クリップ式の端子が不安定な場合は、車両専用の「リング端子」をバッテリーに固定することで、充電時の接続をより確実にできます。
- 電源を入れ、充電を開始する
- コンセントにバッテリーテンダーを差し込み、電源をONにします。
- バッテリーテンダーには自動充電制御機能があり、バッテリーが満充電になると自動で充電を停止するため、過充電の心配がありません。
- 充電状態をモニターする
- ほとんどのバッテリーテンダーには、LEDインジケーターが搭載されています。
- 赤色ランプ:充電中
- 緑色ランプ:充電完了または維持充電モード
- 充電完了後も接続し続けることで、バッテリーの電圧を安定させる「メンテナンスモード」に移行します。
バッテリーテンダーの活用法
- 長期間乗らない場合のバッテリー維持
- 冬場や雨季など、長期間バイクに乗らないときはバッテリーが自然放電し、いざエンジンをかけようとしても始動できないことがあります。
- バッテリーテンダーを接続したままにすることで、電圧を安定させ、バッテリーの劣化を防ぐことができます。
- 寒冷地でのバッテリー保護
- 気温が低下すると、バッテリーの性能も低下しやすくなります。特に氷点下になる地域では、バッテリーの電圧が大きく下がるため、バッテリーテンダーを活用しておくと安心です。
- バッテリー交換時のバックアップ
- バッテリーを交換するときに、一時的にバイクの電源が切れるとメモリー機能がリセットされることがあります。
- バッテリーテンダーを一時的に接続しておくことで、電圧を維持し、設定情報を失わずに済みます。
使う際の注意点
- バッテリーの種類に適合した充電器を選ぶ
- バイク用のバッテリーには鉛蓄電池(AGM・ジェル・リチウム)など複数の種類があり、充電器が対応していないと正しく充電できない場合があります。
- 事前にバッテリーとバッテリーテンダーの適合性を確認しましょう。
- 充電中の安全対策を徹底する
- 充電中にバイクを始動させると、過電流が発生し、電装系に負担がかかる可能性があります。
- 充電中はバイクを動かさず、作業環境を確保した上で行いましょう。
- 端子の接触不良に注意する
- 長期間充電し続ける場合、端子の汚れや緩みが発生することがあります。定期的に端子を点検し、接触不良が起こらないようにしてください。
バッテリーテンダーは、バイクのバッテリーを長持ちさせるために欠かせないアイテムです。特にハーレーダビッドソンのような大型バイクはバッテリーの管理が重要になるため、定期的に充電・維持することでトラブルを未然に防ぐことができます。正しい使い方を理解し、安全に活用することで、バイクのコンディションを長期間維持できるでしょう。
ソフテイルのアクセサリー電源取り出し方法

ハーレー・ソフテイルシリーズでは、ナビやUSB電源、ETCなどの電装品を使用するためにアクセサリー電源を確保する必要があります。ソフテイルはモデルによって電装設計が異なるため、適切な方法で電源を取り出さなければ、配線トラブルやバッテリー上がりのリスクが発生することがあります。ここでは、ソフテイルにおけるアクセサリー電源の取り出し方法を解説します。
ソフテイルのアクセサリー電源とは?
ソフテイルのアクセサリー電源は、キーをONにしたときに通電し、OFFにすると電源が切れる仕組みになっています。これにより、電装品がエンジンOFF時に不要な電力を消費することを防ぎ、バッテリー上がりを防止できます。
一般的に、ソフテイルでアクセサリー電源を取り出す方法は以下の3つがあります。
- 電源取り出しハーネスを使用する方法(初心者向け)
- ヒューズボックスから電源を取る方法
- 既存の配線から分岐する方法(上級者向け)
① 電源取り出しハーネスを使用する方法(初心者向け)
最も簡単かつ安全な方法は、専用の電源取り出しハーネスを利用することです。ソフテイルの一部モデルには、アクセサリー用のカプラーが用意されており、これを利用すれば配線を傷つけずに電源を取り出せます。
- バッテリーのマイナス端子を外し、安全対策をする
- シートを外しカプラーの位置を確認する(シート下やサイドカバー内部にあることが多い)
- 電源取り出しハーネスをカプラーに接続する
- USB電源やETCの配線を接続し配線を整理する
- バッテリーのマイナス端子を戻し通電テストを行う
この方法は配線加工が不要なため、バイクの保証を損なわずに作業できるというメリットがあります。
② ヒューズボックスから電源を取る方法
ソフテイルのヒューズボックスには、ACC電源に接続されたヒューズがあるため、これを利用することでアクセサリー電源を確保できます。
- ヒューズボックスの位置を確認する(シート下やフレーム横に配置されている)
- 検電テスターを使用しキーON時にのみ通電するヒューズを特定する
- ヒューズ電源取り出しハーネスを使用しUSB電源やナビの配線を接続する
- 配線を整理し防水対策を施す
- 通電テストを行い正常に動作するか確認する
この方法のメリットは、専用のカプラーがないモデルでも簡単にアクセサリー電源を取り出せることです。ただし、ヒューズの容量を超える電装品を接続すると、ヒューズが飛んでしまうリスクがあるため注意が必要です。
③ 既存の配線から分岐する方法(上級者向け)
既存の配線から分岐する方法は、車体の特定の配線からアクセサリー電源を取り出す方法です。この方法はハーネスを加工する必要があるため、初心者にはおすすめできません。
- 車両の配線図を確認しACC電源が流れる配線を特定する(多くの場合、オレンジ色の配線)
- 該当する配線の被覆を剥がしエレクトロタップやはんだ付けで分岐する
- 分岐した電源にUSBポートやナビの配線を接続する
- 配線の接続部分を絶縁処理し振動で断線しないよう固定する
- 動作確認を行う
この方法は、カプラーやヒューズボックスからの電源取り出しができない場合に有効ですが、誤った接続をするとバイクの電装系に悪影響を与える可能性があるため、慎重に作業する必要があります。
アクセサリー電源を取り出す際の注意点
- ヒューズを必ず使用する
- 直接配線をバッテリーにつなぐと、ショートや過電流のリスクがあるため5A〜10Aのヒューズを挟んで安全対策をする。
- 配線は振動や水対策を施す
- バイクは常に振動するため、タイラップで固定する自己融着テープで防水処理を行うなどの対策が必要。
- 誤って常時電源につながないこと
- ソフテイルの電装系はデリケートなため、バッテリー直結の常時電源ではなく必ずキーON時のみ通電する電源を選ぶこと。
ソフテイルのアクセサリー電源は、電源取り出しハーネスを使うのが最も安全で確実です。ヒューズボックスや既存の配線からの取り出しも可能ですが、それぞれリスクや作業の難易度が異なります。取り付けミスを防ぐためにも、事前に配線を確認し、安全な方法で電装品を設置することが重要です。
ハーレーのアクセサリー電源の取り方【モデル別解説】
- スポーツスターの電源取り出しハーネスの活用法
- M8ソフテイルの電源取り出しの手順
- ウルトラのACC電源を活用する方法
- ダイナのアクセサリー電源を取り出す方法
- ストリートグライドの電源取り出しポイント
- ハーレーエボの電源取り出し方法と注意点
スポーツスターの電源取り出しハーネスの活用法

ハーレーダビッドソン・スポーツスターに電装品を追加する際、電源取り出しハーネスを活用することで、簡単かつ安全にアクセサリー電源を確保できます。スポーツスターはコンパクトな車体構造のため、配線作業の自由度が低く、ハーネスを活用することで配線をスッキリとまとめることが可能です。ここでは、スポーツスターにおける電源取り出しハーネスの活用方法を解説します。
スポーツスターで電源取り出しハーネスを使うメリット
- 車両の配線を傷つけずに電源を取れる
- スポーツスターの電装系統はデリケートなため、既存配線を無理に分岐させるとトラブルの原因になります。電源取り出しハーネスを使えば、カプラーを接続するだけで電源を取ることができ、バイクの配線を傷つける心配がありません。
- 簡単な作業で電源を確保できる
- 通常、電源を取るためにはヒューズボックスや既存配線を加工する必要がありますが、電源取り出しハーネスを使えば、配線加工の手間がなく、初心者でも簡単に取り付けられるのが大きなメリットです。
- イグニッションキー連動の電源を取れる
- バイクの電装品は、キーOFF時に電源が切れる「ACC電源」から取るのが理想的です。スポーツスター向けの電源取り出しハーネスは、イグニッションキーと連動する電源を簡単に確保できる設計になっているため、バッテリー上がりの心配が少なくなります。
スポーツスターでの電源取り出しハーネスの取り付け方法
電源取り出しハーネスの活用方法はモデルによって異なりますが、主にシート下のカプラーを利用するのが一般的です。
- バッテリーのマイナス端子を外し安全対策をする
- シートを外しアクセサリー電源用のカプラーを探す(年式によって場所が異なるが、多くはシート下やサイドカバー内にある)
- 電源取り出しハーネスをカプラーに接続する
- 電装品(USBポート、ナビ、ETCなど)の配線を接続する
- 配線を整理し、タイラップなどで固定する
- バッテリーのマイナス端子を戻し通電テストを行う
この方法なら、車体の配線を傷つけずに安全に電源を取ることが可能です。
どんな電装品に活用できるか?
スポーツスターの電源取り出しハーネスを使えば、さまざまな電装品を安全に接続できます。
- USBポートの設置
- スマートフォンの充電やナビの電源供給に必須のアイテム。長距離ツーリングでは特に便利です。
- ETCの電源確保
- 高速道路をスムーズに走行するためにETCを設置する際、電源取り出しハーネスを利用すると配線をスッキリまとめられます。
- ドライブレコーダーの取り付け
- 最近はバイク用ドライブレコーダーの需要が増えており、ACC電源を確保することでエンジンをかけたときに自動で録画が開始されるように設定可能です。
- グリップヒーターや補助ライトの設置
- 寒い季節にはグリップヒーター、夜間走行には補助ライトを追加することで快適性と安全性が向上します。
電源取り出しハーネスを使う際の注意点
- 電装品の消費電力を確認する
- 電源取り出しハーネスが対応できる電流量には限りがあるため、過剰な負荷をかけるとヒューズが飛んでしまうことがある。使用する電装品の消費電力を事前に確認し、できるだけ1A~3A以内に収めるようにする。
- 防水対策をしっかり行う
- スポーツスターはオープンなフレーム構造のため、雨水が配線にかかる可能性が高い。防水処理を施すことで、トラブルを未然に防ぐことができる。
- 確実に配線を固定する
- 走行中の振動で配線が緩むと接触不良やショートの原因になる。配線をタイラップで固定し、動かないようにすることが重要。
スポーツスターに電装品を追加するなら、電源取り出しハーネスを活用するのが最も簡単で安全な方法です。カプラーを接続するだけで、配線加工の必要がなく、バイクの電装系を傷つけずに電源を確保できます。USBポートやETC、ドライブレコーダーなど、さまざまな電装品に対応できるため、スポーツスターをより快適にカスタマイズするために欠かせないアイテムといえるでしょう。
M8ソフテイルの電源取り出しの手順

M8ソフテイル(Milwaukee-Eightエンジン搭載のソフテイルシリーズ)では、USBポートやETC、ドライブレコーダーなどの電装品を使用するために、アクセサリー電源(ACC電源)を適切に取り出すことが重要です。M8ソフテイルは電子制御が進化しており、配線の加工を最小限に抑え、安全に電源を確保することが求められます。ここでは、M8ソフテイルの電源取り出し方法を詳しく解説します。
M8ソフテイルの電源取り出し方法
M8ソフテイルで電源を確保する方法は主に以下の3つです。
- 電源取り出しハーネスを使用する方法(推奨)
- ヒューズボックスからACC電源を取る方法
- バッテリー直結で常時電源を取る方法
① 電源取り出しハーネスを使用する方法(推奨)
M8ソフテイルには、純正の診断用カプラー(オス側)がシート下に装備されており、ここからアクセサリー電源を取得できます。このカプラーを利用できる電源取り出しハーネスが市販されており、これを使用すれば、配線を傷つけることなく安全に電源を確保できます。
- バッテリーのマイナス端子を外し安全対策を行う
- シートを外し診断用カプラーを探す(黒いゴムキャップがついている場合が多い)
- 電源取り出しハーネスをカプラーに接続する
- USBポートやETCの配線を接続する(配線の長さを調整)
- バッテリーのマイナス端子を戻し通電テストを行う
- 配線を整理しタイラップで固定する
この方法は、ハーレーの純正カプラーを利用するため、安全性が高く簡単に作業が完了するのがメリットです。
② ヒューズボックスからACC電源を取る方法
ヒューズボックスのACCヒューズから電源を取ることでキーON時のみ通電する電源を確保できます。これは、診断用カプラーが使用できない場合や、別の電源取り出し方法を選びたい場合に有効です。
- ヒューズボックスの位置を確認する(一般的にサイドカバー内に設置)
- 検電テスターを使用しキーON時のみ通電するヒューズを特定する
- ヒューズ電源取り出しハーネスを使用し電源を確保する
- USBポートやナビなどの配線を接続する
- 配線を整理し絶縁処理と固定を行う
- エンジンをかけて動作確認をする
この方法は、ヒューズボックスに適切なACCヒューズがあれば比較的簡単に作業が完了する点がメリットですが、過電流が流れるとヒューズが飛ぶ可能性があるため、接続する電装品の電流値には注意が必要です。
③ バッテリー直結で常時電源を取る方法
バッテリーのプラス端子から直接電源を取る方法もありますが、常時通電するためバッテリー上がりのリスクがあるため、あまりおすすめできません。イグニッションキー連動の電装品には適していないため、バイクを使用していないときに電力を消費する機器には注意が必要です。
- バッテリーのマイナス端子を外し安全対策をする
- バッテリーのプラス端子に電源ケーブルを接続しヒューズホルダーを挟む(5A~10A推奨)
- 電装品の配線を接続し絶縁処理を施す
- バッテリーのマイナス端子を戻し通電テストを行う
- 動作確認後、配線を整理し振動対策を行う
この方法は、キーON/OFFに関係なく電源が供給されるため、シガーソケットやドラレコの一部機能に利用できることがメリットですが、バッテリーの負担を考慮し、使用しないときはスイッチをオフにするなどの対策が必要です。
M8ソフテイルの電源取り出し時の注意点
- 配線は確実に固定し、振動対策をする
- バイクは振動が多いため、配線が動いて断線するリスクを防ぐためにタイラップや配線バンドで固定する。
- 過電流を防ぐために必ずヒューズを使用する
- 5A~10Aのヒューズを間に挟み安全対策を行うことが必須。
- 診断カプラーの接続ミスに注意
- M8ソフテイルの診断カプラーは、車両のコンピューターと連携しているため、誤った接続をするとエラーコードが表示されることがある。適切なハーネスを使用し、確実に接続することが大切。
- 防水処理をしっかり行う
- 雨や洗車時の水分でショートしないように、自己融着テープや防水コネクターを活用すると長持ちする。
M8ソフテイルで電源を取り出す方法は、診断カプラーを活用するのが最も安全で簡単です。ヒューズボックスを利用する方法も有効ですが、接続する電装品の消費電流を考慮する必要があるため、適切なヒューズを使用することが大切です。また、バッテリー直結の方法は常時電源が取れる一方で、バッテリー上がりのリスクがあるため、使用する電装品を選ぶ必要があります。
いずれの方法を選ぶ場合でも、配線の固定、防水処理、ヒューズの設置などの安全対策を徹底し、M8ソフテイルの電装系に負担をかけないように作業を行うことが重要です。
ウルトラのACC電源を活用する方法

ハーレーダビッドソンのウルトラシリーズは、多くの電装品を搭載できるツーリングモデルです。ナビゲーション、USB充電、ETC、ドライブレコーダーなどのアクセサリーを使用する際は、ACC電源(アクセサリー電源)を活用すると、安全で利便性の高い電源供給が可能になります。
ここでは、ウルトラのACC電源の取り出し方法と活用方法について詳しく解説します。
ウルトラでACC電源を活用するメリット
- キーONでのみ通電するため、バッテリー上がりのリスクを防げる
- ACC電源はイグニッションキーと連動しているため、バイクの電源を切れば電装品の電源もオフになります。これにより、不用意な電力消費を防ぎバッテリー上がりのリスクを軽減できます。
- 複数の電装品を安全に接続できる
- ウルトラシリーズは、ツアーパックやフェアリング内に複数の電源ポートがあるため、USBポートやETC、ドラレコなどの電装品をまとめて接続できます。
- 純正配線を傷つけることなく電源が取れる
- ハーレーのACC電源用カプラーを利用すれば、配線を加工せずに電源を確保できるため車両の電装システムに負担をかけず、安全な電源供給が可能です。
ウルトラのACC電源の取り出し方法
ウルトラシリーズでは、フェアリング内やヒューズボックスからACC電源を取り出すのが一般的です。
方法①:フェアリング内のACC電源カプラーを使用する(推奨)
ウルトラシリーズの多くのモデルには、フェアリング内に純正のACC電源用カプラーが用意されています。これを利用することで、バイクの配線を傷つけることなく、簡単にACC電源を取り出せるのがメリットです。
- バッテリーのマイナス端子を外す(作業中のショートを防ぐため)
- フロントフェアリングを開ける(メーター周辺またはヘッドライト裏)
- 純正のACC電源カプラーを探す(説明書やサービスマニュアルを確認)
- 電源取り出しハーネスをカプラーに接続する
- USBポートやETCなどの電装品を接続する
- 通電テストを行い、正常に作動するか確認する
- 配線を整理し、フェアリングを元に戻す
この方法なら、ACC電源の取り出しが簡単で、確実にキーON時のみ電源が入る安全な電源供給が可能です。
方法②:ヒューズボックスからACC電源を取る
フェアリング内にACC電源がない場合は、ヒューズボックスのACC回路を活用する方法もあります。
- ヒューズボックスを開ける(シート下または左サイドカバー内にある)
- 検電テスターを使用しキーONで通電するヒューズを特定する
- ミニ平型ヒューズ電源取り出しハーネスを使用しACC電源を確保する
- 電装品の配線を接続しヒューズを元に戻す
- キーを回し、正常に通電するか確認する
この方法では、ヒューズボックスから直接ACC電源を取り出せるため、配線を加工する手間が少なく、比較的簡単な作業で完了します。ただし、接続する電装品の消費電流を確認し、適切なヒューズを使用することが重要です。
ウルトラのACC電源を活用したおすすめの電装品
- USBポートの設置
- スマホの充電やナビの使用には必須の装備。フェアリング内やツアーパックに取り付けるのが便利。
- ETCの取り付け
- 高速道路をスムーズに通過するために、シート下やフェアリング内に設置するとスマートな配線になる。
- ドライブレコーダーの接続
- 走行中の記録用にACC電源を活用すると、キーONで録画が開始されるため利便性が向上。
- 補助ライトの追加
- 夜間走行時の視認性向上のため、フォグランプやデイライトをACC電源で連動させるのもおすすめ。
ウルトラのACC電源を使う際の注意点
- 適切なヒューズを使用する
- 電装品の消費電力が高すぎるとヒューズが飛ぶ可能性があるため、必ず消費電流に合ったヒューズを使用することが大切。
- 防水・防塵対策を施す
- ウルトラはツーリングモデルのため、雨や埃の影響を受けやすい。防水コネクターや自己融着テープを活用し、トラブルを防ぐことが重要。
- 配線の整理と固定を徹底する
- 走行中の振動で配線が緩むと、接触不良やショートの原因になるため、配線バンドやタイラップを使って確実に固定する。
- 診断カプラーの接続ミスに注意する
- ウルトラの電装系は電子制御が進化しているため、誤った配線を行うとエラーコードが表示される可能性がある。接続するカプラーを事前に確認し、間違えないようにすることが重要。
ウルトラのACC電源を活用すれば、電装品の電源管理がしやすくなり、安全かつ快適なツーリングが可能になります。
特に、フェアリング内のACC電源カプラーを利用する方法が最も簡単で安全です。ヒューズボックスから電源を取る方法もありますが、接続する機器の消費電流やヒューズの許容電力を考慮する必要があります。
ウルトラの電装系は高度な電子制御を備えているため、配線の固定、防水対策、適切なヒューズ使用などの安全管理を徹底することが重要です。
ACC電源を正しく活用し、ウルトラをより快適なツーリング仕様にカスタマイズしましょう!
ダイナのアクセサリー電源を取り出す方法

ハーレーダビッドソンのダイナモデルは、カスタム性の高さから多くのライダーに支持されています。USB充電やETC、ドライブレコーダーなどの電装品を取り付ける際には、アクセサリー電源(ACC電源)を活用すると、安全に電源を供給できるためおすすめです。
ここでは、ダイナのアクセサリー電源を取り出す方法を詳しく解説します。
ダイナのアクセサリー電源の特徴
ダイナモデルの電源取り出しには、主に3つの方法があります。
- 純正のアクセサリーカプラーを利用する(最も簡単で安全)
- ヒューズボックスから電源を取る
- 既存の配線から分岐する(配線加工が必要)
どの方法を選ぶかは、電装品の種類や取り付け場所、作業の難易度によって決めるのがポイントです。
方法①:純正のアクセサリーカプラーを利用する(推奨)
ダイナモデルには、アクセサリー電源を取り出せる純正カプラーが装備されています。これを活用することで、配線を傷つけずに電源を確保できるため最も安全で確実な方法です。
- バッテリーのマイナス端子を外す(ショート防止のため)
- シートを外しバッテリー周辺を確認する
- 左サイドカバー内のアクセサリー電源カプラーを探す(車種によって異なる)
- 電源取り出しハーネスをカプラーに接続する
- USBポートやETCなどの電装品を接続する
- 通電テストを行い正常に作動するか確認する
- 配線を整理しサイドカバーを元に戻す
この方法なら、キーON時にのみ電源が供給されるため、バッテリー上がりのリスクを回避できます。
方法②:ヒューズボックスから電源を取る
ダイナのヒューズボックス内にはACC電源を利用できるヒューズがあるため、そこから電源を取り出す方法もあります。
- ヒューズボックスを開ける(通常、左サイドカバー内に配置)
- 検電テスターを使い、キーON時に通電するヒューズを特定する
- ミニ平型ヒューズ電源取り出しハーネスを使用し、ACC電源を確保
- USBポートやETCの配線を接続する
- ヒューズボックスを元に戻し動作確認を行う
この方法では、配線を加工せずに電源を取り出せるため、比較的簡単に作業が完了します。ただし、接続する電装品の消費電流に注意し、適切なヒューズを使用することが重要です。
方法③:既存の配線から分岐する(上級者向け)
ACC電源の取り出しカプラーがない場合や、ヒューズボックスからの電源取り出しが難しい場合は、既存の配線から直接電源を分岐する方法もあります。
- 電装品を接続したい箇所の配線を特定する(例:テールランプやメーター周辺)
- 検電テスターを使い、キーONで通電する配線を探す
- 電源取り出し用のエレクトロタップやギボシ端子を使用し、配線を分岐する
- USBポートやETCの配線を接続する
- 通電テストを行い正常に作動するか確認する
- 防水・防塵処理を施し確実に固定する
この方法では、特定の配線を選ぶ必要があるため、配線図を確認しながら慎重に作業を進めることが重要です。また、誤った接続をすると電装トラブルの原因になるため経験者向けの方法といえます。
ダイナのアクセサリー電源を活用したおすすめの電装品
- USBポートの設置
- スマホやナビの充電に便利。ハンドル周りやシート下に取り付けるとスッキリした配線になる。
- ETCの取り付け
- 高速道路をスムーズに利用するために必須。シート下やサイドカバー内に設置するのが一般的。
- ドライブレコーダーの接続
- 走行中の映像を記録し、安全対策として有効。フロント&リアにカメラを設置し、ACC電源で自動起動させるのが理想的。
- 補助ライトの追加
- 夜間走行時の視認性を向上させるため、フォグランプやデイライトをACC電源と連動させると利便性が高まる。
ダイナのアクセサリー電源を取り出す際の注意点
- ヒューズの容量を確認する
- 接続する電装品の消費電力が大きいと、ヒューズが飛んでしまう可能性があるため、適切なヒューズを選ぶことが重要。
- 防水・防塵対策をしっかり行う
- ダイナは振動が多いモデルのため、接続部分に自己融着テープや防水カプラーを使用し、耐久性を向上させる。
- 配線の固定をしっかり行う
- 走行時の振動で配線が緩むと、接触不良やショートの原因になるため、タイラップなどで確実に固定する。
- バッテリー直結ではなく、ACC電源を活用する
- バッテリー直結だとキーOFF時でも通電し続け、バッテリー上がりの原因になるため、必ずACC電源から電源を取ることが大切。
ダイナのアクセサリー電源を取り出す方法として、純正カプラーの活用が最も簡単で安全です。カプラーが見当たらない場合は、ヒューズボックスからの電源取り出しも有効ですが、ヒューズの容量や接続する機器の消費電力に注意する必要があります。
配線加工に慣れている場合は、既存の配線から分岐する方法も選択肢の一つですが、誤った接続を防ぐために慎重に作業を進めることが重要です。
ダイナの特性を理解しながら、安全にアクセサリー電源を確保し、快適なバイクライフを楽しみましょう!
ストリートグライドの電源取り出しポイント

ストリートグライドは、ツーリングファミリーに属するハーレーダビッドソンの人気モデルです。フェアリング内にさまざまな電装品を装着できる設計になっているため、ナビやUSB充電ポート、ドライブレコーダーなどの取り付けにも適しています。電装品を安全に使用するためには、適切な電源取り出しポイントを知っておくことが重要です。
ここでは、ストリートグライドの主要な電源取り出しポイントと、安全に電源を確保する方法について詳しく解説します。
ストリートグライドで電源を取る方法
ストリートグライドでは、主に3つの方法で電源を確保することができます。
- フェアリング内のアクセサリー電源カプラーを利用する(最も簡単で安全)
- ヒューズボックスからACC電源を取る
- バッテリー直結(常時電源を利用する)
それぞれの方法について、詳しく説明していきます。
① フェアリング内のアクセサリー電源カプラーを利用する
ストリートグライドには、純正で用意されたアクセサリー電源カプラーが装備されています。このカプラーを利用すれば、配線を傷つけることなく簡単に電源を取り出すことが可能です。
- フェアリング内部、ラジオやメーター付近に配置されている
- キーON時に電源が入るACC電源と、常時電源の2系統がある
- 純正のカプラーを使用すれば配線加工が不要
- フェアリングのインナーパネルを開ける
- アクセサリーカプラーを探し、電源取り出しハーネスを接続
- USBポートやナビ・ドライブレコーダーなどの電装品を接続する
- 動作確認を行いフェアリングを元に戻す
この方法なら、キーONに連動して電源が入るため、バッテリー上がりの心配がなく、安全に利用できるのがメリットです。
② ヒューズボックスからACC電源を取る
ストリートグライドには、ヒューズボックス内にACC電源を取り出せるポイントがあります。ここから電源を取ることで、キーONに連動する安全な電源供給が可能です。
- 通常、左サイドカバーの内部に配置されている
- ヒューズの種類によって、ACC電源(キーONで通電)と常時電源(常に通電)が分かれる
- ヒューズボックスを開ける
- 検電テスターを使用し、ACC電源が供給されるヒューズを特定する
- ミニ平型ヒューズ電源取り出しハーネスを使用し電源を確保する
- 接続する電装品の消費電力に合わせて適切なヒューズを選ぶ
- USBポートやナビ・ETCの配線を接続し動作確認を行う
この方法は、ヒューズボックスを利用するため配線加工が不要ですが、ヒューズの容量を超えないよう注意が必要です。
③ バッテリー直結(常時電源の利用)
ストリートグライドのバッテリーから直接電源を取る方法もあります。この方法は、キーOFF時でも電源が供給されるため、ETCやアラーム、ドラレコの駐車監視モードなどに使用されることが多いです。
- バッテリーはシートの下に配置されている
- バッテリーのプラス端子に電源ケーブルを接続し、マイナス端子はフレームのアースポイントに接続
- 必ずヒューズを間に入れて過電流を防ぐ
- 常時電源を使用するとバッテリー上がりのリスクがあるため使用する電装品を限定することが重要
- 必ず電源スイッチを設けて必要なときだけ電力を供給できるようにする
ストリートグライドの電源取り出しでおすすめの電装品
- USBポートの設置
- ナビやスマホ充電のために必要。ハンドル周りやフェアリング内部に設置すると利便性が高い。
- ナビ・スマホホルダーの電源確保
- 長距離ツーリングに最適。フェアリング内部の電源カプラーを活用すると配線がスッキリする。
- ドライブレコーダーの取り付け
- 事故やトラブル時の証拠確保に重要。ACC電源に接続し、エンジン始動と連動させるのがベスト。
- ETCの設置
- 高速道路の利用がスムーズに。シート下やフェアリング内部に設置し、ヒューズボックスから電源を取るのが一般的。
ストリートグライドで電源を取り出す際の注意点
- 配線の取り回しに注意する
- フェアリング内部やハンドル周りに配線を通す際は、動作の妨げにならないよう固定することが大切。
- ヒューズの容量を超えないようにする
- 電装品を増設するとヒューズの負荷が増加するため、電流値を確認し適切なヒューズを選ぶことが必要。
- 防水対策を徹底する
- ハーレーは雨天走行の機会があるため、カプラーや配線の接続部には防水処理を施すことが推奨される。
- バッテリー上がりを防ぐためにACC電源を活用する
- 常時電源ではなく、ACC電源を優先的に使用することで不要な電力消費を防ぐ。
ストリートグライドの電源取り出しポイントは、フェアリング内のアクセサリー電源カプラー、ヒューズボックス、バッテリー直結の3つがあり、それぞれメリット・デメリットが存在します。
最も安全で簡単な方法は、純正のアクセサリー電源カプラーを利用する方法です。次に、ヒューズボックスからACC電源を取るのも、比較的簡単でおすすめの方法といえます。
バッテリー直結は常時電源が必要な場合にのみ使用し、バッテリー上がりを防ぐ工夫が必要です。
ストリートグライドの特性を活かし、適切な電源取り出しポイントを選んで、快適なバイクライフを楽しみましょう!
ハーレーエボの電源取り出し方法と注意点

ハーレーエボリューション(通称エボ)は、1984年から1999年まで製造されたエンジンを搭載するモデル群です。このエンジンは整備性が高く、多くのカスタムが可能ですが、電装系は現代のハーレーに比べてシンプルな構造になっています。そのため、適切な電源取り出し方法を理解し、安全に作業を行うことが重要です。
ここでは、エボモデルの電源取り出し方法と、作業時に注意すべきポイントを詳しく解説します。
ハーレーエボの電源取り出し方法
エボモデルで電源を取る方法はいくつかありますが、主に以下の3つの方法が一般的です。
- ヘッドライト内の配線からACC電源を取る
- ヒューズボックスから電源を取る
- バッテリー直結で常時電源を確保する
それぞれの方法の特徴を詳しく見ていきましょう。
① ヘッドライト内の配線からACC電源を取る
エボモデルでは、ヘッドライトケース内にACC電源(キーON時に通電する電源)が存在するため、ここから電源を取り出すのが最も手軽な方法です。
- ヘッドライトを取り外し、内部の配線を確認する
- テスターを使用し、キーON時に通電する線を特定する
- 電源取り出しハーネスを割り込ませ必要な機器を接続する
- 配線を固定し防水処理を施す
- メリット
- 配線加工がほぼ不要
- ハンドル周りの電装品(ナビ、USB電源)に適している
- デメリット
- 配線スペースが限られるため、過度な電装品の増設には向かない
② ヒューズボックスから電源を取る
エボモデルにはヒューズボックスがあり、ここから電源を取ることで安定した電力供給が可能です。
- ヒューズボックスの位置を確認(多くのモデルは左サイドカバー内)
- テスターを使い、ACC電源が流れるヒューズを特定する
- ミニ平型ヒューズ電源取り出しハーネスを使用し配線を分岐する
- 電装品を接続し、適切に配線を固定する
- メリット
- 安定した電力供給が可能
- キーONに連動するため、バッテリー上がりのリスクがない
- デメリット
- 作業にはヒューズの種類を理解する知識が必要
- 配線が複雑になることがある
③ バッテリー直結で常時電源を確保する
エボモデルでは、バッテリーのプラス端子から直接電源を取ることで、常時電源を確保することも可能です。
- バッテリーのプラス端子から電源ケーブルを接続する
- マイナス端子はフレームのアースポイントへ接続
- 必ずヒューズを間に入れ、過電流対策をする
- 電装品の電力消費を管理しバッテリー上がりを防ぐ
- メリット
- キーOFF時でも電力を供給できる
- アラームや駐車監視機能付きのドラレコに適している
- デメリット
- バッテリー上がりのリスクが高い
- 電源スイッチを設けないと、不要な電力消費が発生する
ハーレーエボの電源取り出し時の注意点
エボモデルは電装系が比較的シンプルなため、配線作業自体は難しくありませんが、いくつかの注意点を守ることが重要です。
1. 過電流による配線トラブルを防ぐ
エボモデルの発電量は現代のバイクほど大きくないため、電装品の消費電力が増えすぎるとバッテリーに負担がかかります。
- 必ずヒューズを使用する
- 過剰な電装品の取り付けは避ける
2. 防水対策をしっかり行う
古いモデルほど配線の劣化が進んでいる可能性があるため、新たに電源を取る際は、接続部に防水処理を施すことが大切です。
- 熱収縮チューブや自己融着テープを活用する
- コネクターを使用する場合は、防水タイプを選ぶ
3. 配線の取り回しを工夫する
エボモデルのフレーム構造を考慮し、適切な配線ルートを選ぶことが重要です。
- フレームやエンジンの熱が直接当たる場所を避ける
- 振動で配線が擦れないよう、固定用のクランプを活用する
ハーレーエボの電源取り出しには、ヘッドライト内の配線、ヒューズボックス、バッテリー直結の3つの方法があります。
最も簡単で安全なのは、ヘッドライト内のACC電源を利用する方法です。
ヒューズボックスからの取り出しも有効ですが、電装品の消費電力を考慮して適切なヒューズを選ぶことが重要です。
バッテリー直結は、常時電源が必要な場合のみ使用し、バッテリー上がりを防ぐ対策が必要です。
電装品を快適に使用するためには、配線の安全性や防水処理をしっかり行うことが欠かせません。エボモデルの特性を活かし、最適な電源取り出し方法を選びましょう。
ハーレーのアクセサリー電源の取り方と安全な活用法
- バイクのアクセサリー電源は、キーON時にのみ通電する電源である
- ACC電源はヒューズボックス内にあり、モデルごとに位置が異なる
- イグニッション電源はキーON時に通電するが、誤接続に注意が必要
- USB電源は防水・防塵性能と出力容量を確認して選ぶべき
- バッテリーテンダーはバッテリー維持に役立つ充電器である
- ソフテイルは専用の電源取り出しハーネスを使うのが最も安全
- スポーツスターの電源取り出しはシート下のカプラーを利用できる
- M8ソフテイルは診断カプラーを利用すれば簡単に電源を取れる
- ウルトラはフェアリング内のACC電源カプラーが活用しやすい
- ダイナはサイドカバー内のアクセサリー電源カプラーが便利
- ストリートグライドはヒューズボックスとカプラーの両方から電源を取れる
- ハーレーエボはヘッドライト内のACC配線から電源を確保できる
- 配線作業ではヒューズの容量を確認し、過負荷を避けるべき
- 電装品の取り付け時は防水・防振処理を徹底する必要がある
- バッテリー直結の常時電源は、スイッチを追加しないとバッテリー上がりの原因になる