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ハーレーの1900ccはどの車種?117エンジンの特徴と値段

夜のガソリンスタンドの明かりの下で、太いリアタイヤのロングなクルーザーの横に立つライダー

こんにちは!ハーレーマニアのYUTAです。

「ハーレーの1900cc」と聞くと、それだけで胸が高鳴る方も多いのではないでしょうか。軽自動車の約3倍にもなる排気量のエンジンが、たった2本のシリンダーで動いている。機械好きの私からすると、それだけでワクワクしてしまう話です。

今のハーレーでは、ブレイクアウトやファットボーイといったクルーザーから、ストリートグライドのような大型ツーリングモデルまで、多くのモデルがこの1900ccクラスのエンジンを積んでいます。ただ、同じ1900ccでも、エンジンの仕様や値段、乗り味はモデルごとにけっこう違うんです。この記事では、ハーレーの1900ccモデルの種類と、117エンジンの特徴、値段の目安、選ぶときのポイントまで分かりやすくお話しします。

本記事のポイント
  • ハーレーの1900ccにあたるエンジンと車種
  • 117エンジンの3つの仕様と乗り味の違い
  • 1900ccモデルの新車の値段と中古の探し方
  • 1900ccのハーレーを選ぶときのポイント
目次

ハーレーの1900ccモデルの種類

まずは、ハーレーの1900ccモデルにどんな種類があるのかを見ていきます。1900ccにあたるエンジンの正体と数字の意味、クルーザーとツーリングモデルの顔ぶれ、人気のブレイクアウト、そしてエンジンの仕様ごとの違いまで順番に解説します。

1900ccは1,923ccの117エンジン

今のハーレーで「1900cc」と呼ばれるのは、ミルウォーキーエイト117というエンジンを積んだモデルです。正確な排気量は1,923cc。ハーレーの日本向け公式サイトに載っている2026年モデルでは、クルーザーとグランドアメリカンツーリング、トライクの多くのモデルが、このエンジンを積んでいます。

ミルウォーキーエイトは、2017年に登場したハーレーの現行の空冷Vツインエンジンです。45度に開いた2本のシリンダーを持ち、名前の「エイト」は、2本のシリンダーで合わせて8つのバルブを持つことに由来しています。1,923ccという大きな排気量を、たった2本のシリンダーでまかなっているわけですから、1本あたりの大きさは相当なものです。

ちなみに、1,923ccをシリンダー1本あたりで割ると、約960cc。1本だけで、国産の大型バイク1台分に近い排気量があることになります。ハーレーのエンジンが、ゆっくり回っていても力強く車体を押し出していくのは、この大きなシリンダーのおかげと言えるでしょう。

ガレージで、クルーザーの大きな2本のシリンダーの横にしゃがんで眺めるオーナー

117という数字の意味

「117」という数字は、エンジンの排気量を立方インチという単位で表したものです。アメリカのメーカーであるハーレーは、昔から排気量をインチで呼んできました。117立方インチをccに直すと、約1,923ccになります。

同じように、少し前の世代には「114」(約1,868cc)や「107」(約1,745cc)といったエンジンもありました。2026年モデルの上級車には「121」(1,977cc)というエンジンもあり、こちらは2000ccに近い排気量です(詳しくはハーレーの2000ccはある?CVOの121と排気量アップの注意)。数字が大きいほど排気量も大きい、と覚えておけば迷いません。

排気量とインチの関係や、車種ごとの排気量の一覧は、ハーレーは何cc?車種別の排気量と選び方で詳しく紹介しています。ここでは、1900ccクラスのモデルに絞って話を進めますね。

クルーザーの1900ccモデル

ハーレーらしい低く長いスタイルのクルーザーは、2026年モデルのすべてが1,923ccの117エンジンを積んでいます。日本向け公式サイトに載っている主なモデルは、次のとおりです。

モデルエンジン最大トルク車両重量メーカー希望小売価格
ストリートボブ117クラシック156Nm293kg2,593,800円~
ローライダーS117ハイアウトプット173Nm304kg3,055,800円~
ローライダーST117ハイアウトプット173Nm323kg3,220,800円~
ヘリテージクラシック117クラシック156Nm326kg3,248,300円~
ファットボーイ117カスタム168Nm315kg3,275,800円~
ブレイクアウト117カスタム168Nm309kg3,451,800円~

(出典:Harley-Davidson Japan公式サイトの各モデルの仕様。価格は取材時点のもので、カラーや仕様によって変わります)

同じ1,923ccでも、エンジンの名前の後ろに付く「クラシック」「カスタム」「ハイアウトプット」で、力の出方が違うのがポイントです。これについては、少し後で詳しくお話しします。

ツーリングの1900ccモデル

大きなフェアリングとサドルバッグを備えたグランドアメリカンツーリングのモデルも、1,923ccの117エンジンを積んでいます。代表的なのが、ストリートグライドとロードグライドです。

ストリートグライドは、最高出力107HP、最大トルク175Nm、車両重量368kgで、メーカー希望小売価格は3,688,300円から。ロードグライドは、同じエンジンで車両重量380kg、価格は3,865,400円からとなっています。トップケースまで備えたリミテッドのモデルには、バルブを開け閉めするタイミングを変えられる「VVT 117」という仕様のエンジンが積まれています。

ツーリングモデルは、400kg近い重い車体を、1900ccの大きなトルクでゆったりと運んでいく乗り物です。高速道路を長く走っても疲れにくく、二人乗りや荷物を積んだ旅でも、エンジンに余裕がある。1900ccの排気量がいちばん生きるのは、実はこのツーリングモデルかもしれません。

海沿いの道を、二人乗りで荷物を積んだ大型ツーリングバイクでゆったり走る男女

ブレイクアウトが人気の理由

1900ccのハーレーの中でも、とくに人気が高いのがブレイクアウトです。「ハーレー 1900cc」と検索すると、ブレイクアウトの情報がずらりと並ぶほど。その理由は、なんといっても見た目のインパクトでしょう。

ブレイクアウトは、フロントフォークを34度に寝かせた長い車体と、240mmという極太のリアタイヤを持つクルーザーです。シート高は665mmと低く、地をはうようなシルエットは、メーカー自身が作ったカスタムバイクのよう。そこに、1,923ccの117カスタムエンジンが、最高出力103HP、最大トルク168Nmの力を送り込みます。

街なかの石畳の広場に停めた、極太のリアタイヤと低く長い車体のクルーザー

見た目だけでなく、走りの力強さもしっかりあるところが、ブレイクアウトが選ばれる理由です。ただし、極太のタイヤと長い車体のため、交差点やUターンでは少しクセがあります。燃費や車体のサイズについてはブレイクアウトの燃費とサイズで詳しく解説しているので、購入を考えている方はあわせて読んでみてください。

117の3つの仕様の違い

クルーザーの117エンジンには、「クラシック」「カスタム」「ハイアウトプット」という3つの仕様があります。排気量はどれも1,923ccですが、力の出方と性格が違います。

117クラシックは、ストリートボブやヘリテージクラシックに積まれている仕様です。最高出力は91HP、最大トルク156Nmを2,750回転という低い回転で発生します。アクセルを少し開けただけで、ドコドコと力強く進んでいく、昔ながらのハーレーらしい乗り味が持ち味です。

117カスタムは、ブレイクアウトやファットボーイの仕様。最高出力103HP、最大トルク168Nmと、クラシックより一段力が強くなっています。そして117ハイアウトプットは、ローライダーSやローライダーSTの仕様で、最大トルクは173Nm。ローライダーSTでは最高出力114HPと、クルーザーの中でもっとも走りを意識したエンジンです。

どれが優れているというより、どんな走りを楽しみたいかで選ぶのが正解です。のんびり景色を楽しみたいならクラシック、街でも峠でも元気に走りたいならハイアウトプット。あなたなら、どの性格のエンジンを選びますか。

ハーレーの1900ccを選ぶときのポイント

ここからは、ハーレーの1900ccモデルを選ぶときのポイントをお話しします。値段の目安、中古で探すときの注意点、維持費や重さとの付き合い方、必要な免許まで、購入前に知っておきたいことを順番に見ていきましょう。

1900ccの値段の目安

「ハーレーの1900ccはいくらで買える?」という疑問に、2026年モデルのメーカー希望小売価格で答えると、いちばん手ごろなストリートボブで2,593,800円から。クルーザーの多くは300万円台前半、ツーリングモデルは300万円台後半から400万円台が中心です。

ここに、登録の費用や納車の整備費用、自賠責保険などの諸費用が加わります。さらに、ハンドルやマフラーなどのカスタムを最初から加えると、支払いの総額は大きく変わってきます。見積もりは車両の価格ではなく、支払いの総額で比べることが大切です。

なお、ここでお伝えした価格は2026年モデルの取材時点のもので、カラーや仕様によって変わります。購入を考えているモデルは、販売店で最新の価格を確かめてください。

中古で1900ccクラスを探す

新車の価格に手が届きにくい場合は、中古で1900ccクラスを探すのもひとつの方法です。ただし、中古車では年式によってエンジンの排気量が違うことに注意してください。

クルーザーの多くは、ここ数年で117エンジンに切り替わったため、少し前の年式では「114」(約1,868cc)のエンジンを積んでいるモデルが多くなります。たとえばブレイクアウトも、年式によって114と117があります。1,868ccでも十分に力強いエンジンなので、「1900cc級」として探すなら、114のモデルも候補に入れてよいでしょう。

中古バイク店の屋外展示場で、並んだ年式違いのクルーザーを見比べる男性

中古のブレイクアウトの相場や年式ごとの違いは、ブレイクアウト中古の相場と年式別の狙い目で紹介しています。今のバイクから乗り換えるなら、複数のバイク買取業者に今のバイクの査定を頼んで比べておくと、次の一台の予算を立てやすくなりますよ。

維持費は排気量より車種で変わる

「1900ccもあると、維持費が高いのでは?」と心配になる方もいるでしょう。ただ、バイクの場合、排気量が大きいからといって税金が大きく変わるわけではありません。

250ccを超える二輪車の軽自動車税は、排気量にかかわらず年6,000円です。車検も、新車の初回が3年、その後は2年ごとで、これも排気量で変わりません。維持費に差が出るのは、むしろタイヤやブレーキなどの消耗品、任意保険、ガソリン代のほう。太いタイヤを履いたブレイクアウトや、重いツーリングモデルは、消耗品の費用が高くなりがちです。

つまり、1900ccだから特別に維持費が高いというより、どの車種を選ぶかで維持費が変わると考えるのが近いでしょう。

重さと扱いやすさを確かめる

1900ccのハーレーは、どのモデルも車両重量が300kg前後から400kg近くあります。エンジンの力は十分でも、停まっているときや、ゆっくり動くときには、この重さを支えなければなりません。

購入前には、販売店で実際にまたがり、サイドスタンドから車体を起こしてみる、少し押して動かしてみるなど、重さを体で確かめることをおすすめします。シート高はモデルによって665mmから740mmほどまで違うので、足つきもあわせて見ておきましょう。

試乗できるなら、ぜひ低い速度での発進や停止、Uターンも試してみてください。1900ccのトルクは、低い回転でも車体をぐいっと押し出すので、慣れないうちは半クラッチの扱いに気をつかう場面もあります。

販売店の駐車場から、スタッフに見送られてクルーザーで試乗に出発するライダー

◆YUTAのワンポイントアドバイス

1900ccのエンジンは、回転を上げなくても十分に速く走れます。だからこそ、私は試乗のときに「2,000〜3,000回転あたりで、どれだけ気持ちよく走れるか」を見るようにしています。カタログの最高出力の数字より、ふだん使う回転での力の出方のほうが、乗ったあとの満足度に直結するんですよ。

1900ccでも必要な免許は同じ

1900ccのハーレーに乗るのに必要なのは、大型自動二輪免許です。400ccを超えるバイクはすべて大型自動二輪免許の対象なので、1,000ccでも1,923ccでも、必要な免許は変わりません。

なお、AT限定の大型自動二輪免許では、クラッチ操作のあるハーレーの1900ccモデルには乗れません。免許を取るときは、限定のない大型自動二輪免許を選んでください。

大型自動二輪免許を持っていれば、排気量の上限を気にせずに好きなハーレーを選べます。あとは、自分の体格や乗り方に合った1台を見つけるだけですね。

ハーレーの1900ccに関するよくある質問(FAQ)

Q1. ハーレーの1900ccモデルにはどんな車種がありますか?

A. 2026年の日本向けモデルでは、ストリートボブ、ローライダーS、ローライダーST、ヘリテージクラシック、ファットボーイ、ブレイクアウトといったクルーザーと、ストリートグライドやロードグライドなどのツーリングモデルが、1,923ccの117エンジンを積んでいます。

Q2. ハーレーの1900ccの値段はいくらですか?

A. 2026年モデルのメーカー希望小売価格では、ストリートボブの2,593,800円からが最も手ごろです。ブレイクアウトは3,451,800円から、ストリートグライドは3,688,300円からとなっています。これに登録などの諸費用が加わります。

Q3. 117と114のエンジンはどう違いますか?

A. どちらもミルウォーキーエイトと呼ばれる空冷Vツインで、数字は排気量を立方インチで表したものです。117は約1,923cc、114は約1,868ccで、117のほうが少し排気量が大きくなっています。中古車では、年式によってどちらのエンジンかが変わります。

Q4. 1900ccのハーレーは初心者でも乗れますか?

A. 大型自動二輪免許があれば乗れます。エンジンは低い回転から扱いやすい力を出しますが、車体が300kg以上と重いため、停車や押し歩き、Uターンには慣れが必要です。購入前にまたがって重さと足つきを確かめ、できれば試乗してから選ぶと安心です。

ハーレーの1900ccモデルのまとめ

ハーレーの1900ccは、今のハーレーの中心となる排気量です。最後に、この記事のポイントを振り返っておきましょう。

  • ハーレーの1900ccは、1,923ccのミルウォーキーエイト117エンジン
  • 117は排気量を立方インチで表した数字
  • クルーザーとツーリングモデルの多くが1900ccクラス
  • 117にはクラシック・カスタム・ハイアウトプットの3つの仕様がある
  • 新車の値段はストリートボブの2,593,800円から
  • 中古では114(約1,868cc)のモデルも候補になる
  • 維持費は排気量より車種で変わり、必要な免許は大型自動二輪

同じ1900ccでも、モデルやエンジンの仕様によって、ハーレーの表情はがらりと変わります。カタログの数字だけでなく、実際にまたがって、エンジンの鼓動を体で感じてみてください。きっと、あなたの心に響く1台が見つかるはずです。

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