ハーレーがもっと好きになる…バイク好きの秘密基地

ローライダー中古の選び方|S・STとの違いと相場を徹底比較

夕暮れの山並みを背景に停まる黒いローライダー系クルーザー

こんにちは!ハーレーマニアのYUTAです。

低く構えた車体に、存在感のあるVツインエンジン。ハーレーのローライダーには、思わず足を止めて眺めたくなる魅力があります。ただ、中古車を探すと、同じ名前なのに外観も価格も大きく違い、比較に迷うことがあります。

その理由は、ローライダーが世代によって車体やエンジンを変えてきたモデルだからです。さらに、走りを意識したローライダーS、風防と積載装備を備えたローライダーSTが加わり、選択肢が広がっています。

中古選びでは、まず世代を決め、そのうえで街乗り中心か、高速ツーリング中心かに合わせて仕様を選ぶことが大切です。私は機械・電装・保全の観点から、装備の豪華さだけでなく、整備の記録と購入後に必要な作業にも目を向けたいと考えています。

この記事では、ローライダーの世代別の違い、中古掲載価格の実例、S・STの選び分け、販売店で確認したいポイントを解説します。

本記事のポイント
  • ローライダーの世代とエンジンの違い
  • 中古掲載価格から分かる予算の目安
  • 標準モデル・S・STの用途別の選び方
  • 購入前に確認したい整備と装備の状態
目次

ローライダー中古は世代から選ぶ

ローライダーを比較するときは、車名だけで判断しないことが出発点です。中古市場で比較しやすいダイナ世代と、2018年モデルからのソフテイル世代を中心に見ていきましょう。

ダイナとソフテイルの違い

ダイナ世代のローライダーは、車体後部の左右に見える2本のリアサスペンションが特徴です。車名表記では「FXDL」が代表的で、エンジンは年代によってエボリューションやツインカムなどに分かれます。

一方、2018年モデルからのローライダーは、新設計のソフテイル系車体へ移行しました。標準モデルの「FXLR」にはミルウォーキーエイト107を搭載し、リアサスペンションも車体内側に配置された1本のショックを使う構造へ変わっています。

これは、外装だけの変更ではありません。フレーム、エンジンの搭載方法、足回りなどが異なるため、振動の伝わり方や乗り味を同じものとして考えないほうがよいでしょう。

ダイナの外観や機械らしい感触に魅力を感じるなら、古い世代を選ぶ意味があります。対して、比較的新しい設計の車体をベースに普段使いからツーリングまで楽しみたいなら、ソフテイル世代が検討しやすい候補です。

ただし、古い車両が必ず乗りにくい、新しい車両なら必ず安心ということではありません。中古ではサスペンションの交換や車高変更もあるため、世代による基本構造と、目の前の車両の状態を分けて判断することが大切ですよ。

ダイナ全体の特徴も比較したい方は、ハーレーダイナ中古の相場と購入時の注意点も参考にしてください。

車名とエンジンを照合する

中古車情報に出てくる英字のモデル名を押さえると、見た目が似た車両を区別しやすくなります。特に「FXDLS」と「FXLRS」は、どちらもローライダーSですが、世代が異なります。

中古選びで押さえたい主なローライダー
モデル名 主な世代・年式 エンジンの目安 比較のポイント
FXDL 2017年モデルまでのダイナ世代 年代によりエボリューション、ツインカムなど 年式による仕様差と整備状態
FXDLS 2016~2017年モデル ツインカム110 ダイナ世代のローライダーS
FXLR 2018~2020年モデル ミルウォーキーエイト107 ソフテイル世代の標準モデル
FXLRS 2020~2021年モデル ミルウォーキーエイト114 ソフテイル世代の初期S
FXLRS 2022~2024年モデル ミルウォーキーエイト117 排気量やメーター位置などの変更
FXLRST 2022~2024年モデル ミルウォーキーエイト117 大型フェアリングとサドルバッグ
FXLRS・FXLRST 2025年モデル以降 ミルウォーキーエイト117 High Output エンジン仕様と電子装備の更新

表の数字はエンジンの呼称です。たとえば107、114、117は、そのまま排気量をccで表した数字ではありません。また、エンジン内部を変更している中古車では、出荷時の仕様と現在の排気量が一致しない場合があります。

外装やエンジンカバーの表示だけで判断せず、車台番号、モデル年式、登録書類、販売店の説明を照合してください。部品を注文する際にも、この確認が役立ちます。

モデル年式と初度登録年は別です。翌年モデルが前年に登録される場合や、販売まで時間が空く場合があります。中古車情報の「登録年」だけでエンジンや装備を決めつけないようにしましょう。

Sは2022年と2025年が分岐点

ソフテイル世代のローライダーSを探すなら、2022年モデルの変更を押さえておきたいところです。2020~2021年モデルの114から117へ変わり、メーターはタンク上からハンドル側へ移設されました。リアショックの変更も行われています。

つまり、114と117を比べるときは、排気量だけでなくメーターの見やすさや着座感まで確認する必要があります。価格差が小さくても、どちらが自分の体格や好みに合うかは実車で判断したいですね。

2025年モデルでは、S・STに117 High Outputエンジンや選択式ライドモードなどが採用されています。同じ「117」という表示でも、2022~2024年モデルと同一仕様ではありません。

中古車の商品説明に「117搭載」とだけ書かれていたら、モデル年式と電子装備の内容を追加で確認してください。新しいモデルの紹介を読んで、古い年式にも同じ機能があると思い込まないことが大切です。

2025年型STのライドモードなどは、メーカーの日本向け案内でも確認できます。(出典:Harley-Davidson「2025 Low Rider ST」)

ローライダー中古の相場と予算

ローライダーの中古価格は、世代、走行距離、整備内容、カスタムによって幅があります。ひとつの平均価格にまとめるよりも、同じモデルの掲載車を比べるほうが、予算の目安をつかみやすくなります。

モデル別の中古掲載価格を比較

以下は、2026年10月15日に確認したグーバイクの中古車掲載例です。市場全体の最安値や平均値ではなく、販売されている個別車両の価格例として見てください。

販売店で中古クルーザーの価格資料を見比べる購入検討者
ローライダーの中古掲載価格例
モデル モデル年式 走行距離 車両価格 支払総額
FXDL 2016年 20,181km 119万8,000円 135万円
FXLR 2018年 11,993km 142万8,000円 157万400円
FXLR 2020年 3,919km 179万8,000円 189万6,700円
FXLRS 2020年 5,683km 211万8,000円 226万400円
FXLRS 2022年 849km 214万8,000円 229万400円
FXDLS 2017年 1,192km 289万円 300万5,000円
FXLRST 2023年 7,282km 279万8,000円 294万400円
FXLRST 2026年 280km 295万円 307万9,700円

価格・在庫は変動します。また、表にはカスタム車も含まれており、整備内容や保証条件は同一ではありません。掲載されている追加保証プランの総額とも区別し、購入時には自分の登録地域や配送条件で見積もりを取り直してください。

この例から分かるのは、古い年式だから安いとは限らず、114と117でも価格帯が重なるということです。ダイナ世代のSには、新しいソフテイルSより高い掲載例もあります。

そのため「ローライダーは何万円なら安いか」ではなく、「同じ世代・同じ仕様の候補と比べてどうか」と考えましょう。限定色や希少性への支払いと、日常使用に必要な装備への支払いを分けると判断しやすくなります。

車両価格より支払総額を見る

中古車を検索していると、大きく表示された車両価格に目が向きます。ただ、実際の購入判断に使いたいのは、登録や納車に必要な費用を確認した支払総額です。

たとえば、車両価格が安くても、納車整備で何を実施するのかが分からなければ、購入後の支出を見積もれません。タイヤやバッテリーの交換が含まれる車両と、現状のまま渡される車両を同じ条件では比べられないですよね。

見積書では、車両代、登録関連費用、整備費用、配送費、追加保証などを確認してください。そのうえで「今回の金額で交換される部品」と「購入後に交換を勧められる部品」を分けて聞くと、話が具体的になります。

ローンを使う場合は、月々の支払いだけでなく、支払回数、金利、最終的な支払総額も確認しましょう。低い月額に合わせて返済期間を延ばすと、長く負担が残る可能性があります。

購入予算は「納車までの総額+納車後に必要な整備・装備費」で考えるのが基本です。車両代だけで使い切らず、見積もりで判明した交換費用を確保しておくと、購入後の予定を立てやすくなります。

安さの理由を確認して選ぶ

相場より安く見える車両を見つけたら、その理由を聞いてみてください。走行距離、外装の傷、車検の残り、カスタムの好みなど、納得できる理由であれば有力な候補になります。

一方で、始動状態を確認できない、整備記録がない、警告灯の説明が曖昧といった場合は、価格だけで決めないほうがよいでしょう。安く買えても、原因調査や修理が重なると、乗り始めるまでの負担が増えてしまいます。

見積もりを比べるときは、同じモデル年式やエンジンの候補を複数並べます。走行距離だけをそろえるより、純正部品の有無や保証範囲まで比較したほうが、価格差の理由が見えやすくなりますよ。

また、高年式の中古車は新車の見積もりも比較対象です。中古のほうが必ずお得とは限らず、保証や必要な用品を含めると差が縮まる場合があります。色や仕様へのこだわりも含めて判断してください。

標準モデル・S・STの選び方

標準モデル、S、STは、単純な上位・下位の関係で選ぶよりも、使い方から考えるほうが納得できます。あなたが普段走る道と、持っていきたい荷物を思い浮かべながら比べてみましょう。

クローム仕上げ、黒い車体、フェアリング付きのローライダー系クルーザー3台

街乗り中心なら標準モデルも候補

街乗りや日帰りツーリングが中心なら、FXDLやFXLRなどの標準モデルも候補になります。SやSTの装備が必要かを先に考えることで、予算の使いどころを決めやすくなります。

たとえば、クロームパーツを使った外観や伝統的な雰囲気を楽しみたい方にとっては、標準モデルの見た目そのものが選ぶ理由になるでしょう。黒を基調としたSとは、同じローライダーでも印象が異なります。

ただし、標準モデルだから小さく軽いというわけではありません。低いシートで足が届いても、駐車場での押し引きや車体を起こす動作では負担を感じる場合があります。

また、短距離利用が多い方は保管環境にも目を向けてください。出し入れのたびに狭い場所で何度も切り返す必要があると、乗る前の負担になります。日常で使いやすい一台かどうかは、駐車場所まで含めて考えたいですね。

走りの装備を求めるならS

ローライダーSは、足回りやブレーキ、エンジンなど、走りを意識した仕様が特徴です。ソフテイル世代では倒立フロントフォークや前輪のダブルディスクなどが、標準モデルとの比較ポイントになります。

ただし、装備の違いがそのまま誰にとっても扱いやすいことを意味するわけではありません。ハンドルまでの距離、膝の曲がり方、シート形状が合っていることが、普段の満足度に関わります。

2020~2021年モデルの114を選ぶなら、タンク上のメーターを含む外観と価格に納得できるかが判断材料です。2022年以降の117を選ぶ場合も、排気量の数字だけでなく、着座感や装備を実車で確かめてください。

私は、使う予定のない性能に予算を寄せるよりも、自分が操作しやすい状態に整える費用を残すほうがよいかなと思います。タイヤ、ブレーキ、ポジションが適切な状態で乗れることを優先したいですね。

高速と宿泊ツーリングならST

ローライダーSTの分かりやすい特徴は、車体のフレームに固定された大型フェアリングと、左右のサドルバッグです。高速道路を使う機会や宿泊ツーリングが多い方には、検討する理由がはっきりしたモデルといえます。

フェアリングは走行風の負担を減らすための装備ですが、風の当たり方は身長や姿勢、スクリーンの形状でも変わります。「STなら風がまったく当たらない」と考えるのではなく、自分の体格との相性を見ることが大切です。

バッグについても、容量の数字だけでなく形状を確認してください。雨具、着替え、仕事用の荷物など、普段入れたいものが収まるかを考えると、必要性を判断しやすくなります。

メーカーは2022年のST発表時に、固定式フェアリングと着脱可能なハードバッグを主な特徴として紹介しています。(出典:Harley-Davidson「2022年ローライダーS・ST発表」)

中古では、バッグの蓋やヒンジ、ロック、着脱部分、フェアリングの固定箇所も点検対象です。エンジンが良好でも、こうした装備の修理が必要なら、購入費用とは別の支出が発生します。

Sに装備を足す場合の比較

「Sを買って、あとから風防やバッグを付ければよい」と考える方もいるでしょう。自分の好みに合わせられる方法ですが、STと同じ使い勝手になるとは限りません。

後付けフェアリングは、ハンドル側に取り付けるものとフレーム側に固定するものがあり、構造が異なります。バッグも、取付金具、鍵、着脱方法、マフラーとの距離など、確認したい条件が増えます。

比較するときは、部品代だけでなく、取付工賃や必要な配線作業も含めてください。SとSTの車両価格差だけを見るより、「欲しい状態にするまでの総額」で考えるほうが現実的です。

小型の風防と最低限の荷物で十分ならSへの追加装備が合う場合があります。一方、購入時から大型フェアリングと左右のハードバッグを使いたいなら、STを選ぶほうが希望に近づけやすいでしょう。

購入前に確認したい実車の状態

候補の世代と仕様が決まったら、次は個体の確認です。写真で分かる外観に加えて、始動、操作、整備記録を順番に確かめることで、購入後の見通しを立てやすくなります。

足付きとハンドルまでの距離

足付きはシート高だけで決まりません。シートの幅や形状、車体の沈み込み、靴によっても変わるため、実際に乗るときの装備に近い状態でまたがってみてください。

確認したいのは、停車時にどの程度足を着けるかだけでなく、ブレーキやクラッチを無理なく操作できるかです。手を伸ばし切らないとハンドルに届かない場合は、低速でハンドルを切ったときの姿勢も確認しましょう。

黒いクルーザーにまたがり、足付きやハンドルの位置を確かめる日本人ライダー

中古のローライダーには、ハンドルやライザー、シートが交換された車両もあります。写真では格好よく見えても、前のオーナーの体格に合わせた仕様が、あなたに合うとは限りません。

車体を支える確認や押し引きは、販売店のスタッフに補助をお願いし、平坦な場所で行ってください。無理に一人で試す必要はありません。自宅の駐車スペースへ入れる向きや、後退させる場面まで想定できると安心です。

◆YUTAのワンポイントアドバイス

足が届くことと、無理なく操作できることは別です。私は、またがった姿勢だけでなく、クラッチを握ったままハンドルを切ったときに肩や手首が苦しくならないかも確認したいと考えています。

始動状態とオイル漏れを見る

販売店には、可能であればエンジンが冷えた状態から始動を確認したいと伝えておきましょう。始動に時間がかからないか、始動後の状態が安定するか、気になる音や煙がないかを見ます。

ただし、聞こえる音だけで故障箇所を断定することはできません。気になる点があれば、その場で販売店に説明を求め、必要に応じて点検結果を確認する進め方がよいでしょう。

オイルについては、エンジンの合わせ面、ミッション、プライマリー周辺などを確認します。汚れが付いているだけなのか、清掃後に再びにじむのかでは意味が違うため、過去の修理歴も聞いてください。

整備士が点検用ライトで中古クルーザーのエンジン周辺を確認する様子

「古いハーレーだから普通」という一言で終わらせず、どこから、どの程度、どの条件で発生するのかを確認したいところです。納車前に修理するなら、作業範囲と費用負担を書面に残してもらいましょう。

整備記録では、単に「点検済み」とあるより、実施時期、走行距離、交換部品が分かるものが判断材料になります。走行距離が少ない車両でも、長期間保管されていた場合の状態は別途確認が必要です。

足回りと電装の状態を確認

タイヤは溝の残量だけでなく、ひび割れ、偏った摩耗、製造時期も見てください。見た目に溝があっても、使用年数や保管状態によって交換を検討する場合があります。

フロントフォークのにじみ、リアショックの状態、ブレーキパッドやディスクの摩耗も確認対象です。自分で判断しにくい部分は、納車点検で何を確認し、どの状態なら交換するのかを販売店に聞きましょう。

販売店スタッフと前輪やブレーキを確認する中古クルーザーの購入検討者

電装では、灯火類、ホーン、メーター、スイッチ、装着されている追加用品を順番に確認します。警告灯の点灯・消灯の動作は年式ごとの説明に従い、疑問があれば診断結果まで確認してください。

USB電源やグリップヒーターなどの追加装備は便利ですが、配線の接続や取り回しも大切です。ハンドルを切ったときに配線が張らないか、露出した接続部がないかなどを見てもらうとよいでしょう。

また、リコールや対策作業の実施状況は、車台番号で販売店に照会を依頼してください。年式が同じでも対象や実施状況が異なる場合があるため、車名だけで判断しないことが基本です。

カスタム内容と純正部品を確認

ローライダーはカスタムされた中古車も多く、好みに合えば購入後の部品代を抑えられる可能性があります。ただし、高額なパーツが付いていることと、状態が良好であることは別です。

マフラー、エアクリーナー、エンジン制御の変更がある場合は、部品名、施工店、作業内容を確認しましょう。「チューニング済み」という説明だけでは、どのような変更が行われたのか分かりません。

ハンドルや車高が変わっている場合も、外観だけでなく操作性を確認してください。ケーブルや配線に無理がないか、車体と部品が干渉しないかなど、完成した状態で点検してもらうことが大切です。

公道で使用できる仕様かどうかは、車両の年式・型式と装着部品の組み合わせで確認が必要です。「車検が残っている」という理由だけで、現在のすべての変更内容が適合しているとは判断しないようにしましょう。

純正マフラー、シート、ハンドルなどが保管されているかも聞いてください。好みに合わず戻したくなったときや、今後の整備で仕様を確認するときに役立ちます。付属品は口頭だけでなく、引渡しの一覧に残すと行き違いを防げますよ。

買ったあとまで考える中古選び

購入時の満足を長く続けるには、維持費と相談先も決めておきたいところです。車両の状態だけでなく、購入後にどこで、どのような対応を受けられるかまで確認しましょう。

維持費は使用条件から見積もる

ローライダーの維持費は、年式や年間走行距離、保険の条件、保管場所によって変わります。「年間いくら」とひとつの金額にまとめるより、自分の条件で積み上げるほうが実態に近づきます。

まず、保険、税金、駐車場などの支出を確認し、そこへ燃料、点検、オイル類、タイヤ、バッテリーなどの費用を加えます。中古車では、購入直後に必要な整備と、数年かけて発生する交換を分けて考えましょう。

燃料費は「年間走行距離÷想定する燃費×燃料単価」で試算できます。ただし、カタログの試験値と実際の燃費は同じではありません。街乗りと高速道路の割合によっても変わるため、余裕を持った条件で計算してください。

オイル交換や定期整備の間隔も、すべてのローライダーで共通ではありません。購入するモデル年式の取扱説明書や整備スケジュールを確認し、今の車両状態に合わせて販売店と相談するのが基本です。

古いダイナを選ぶ場合は、日常整備だけでなく、年数を重ねた部品の点検や交換も考えておきましょう。購入前に整備先へ相談し、対応できる作業や部品手配の見通しを聞くと、維持の計画を立てやすくなります。

販売店と保証の内容を比較

販売店選びでは、その車両の世代や変更内容について、具体的な説明があるかを見てください。質問に対して分かることと分からないことを区別し、必要な確認をしてくれるお店なら相談しやすいでしょう。

保証は「付いているか」だけでなく、対象部品、期間、距離の条件、免責事項、修理を受ける場所を確認します。エンジンが対象でも、消耗品や社外パーツに関係する不具合は扱いが異なる場合があります。

遠方の販売店から購入する場合は、不具合が発生したときに車両をどう運ぶのか、近くの店舗で対応できるのかも確認してください。配送費や連絡方法まで分かっていれば、万一の際に慌てずに済みます。

試乗できない車両でも、始動動画、追加写真、点検記録、整備内容の説明を依頼できる場合があります。確認できなかった点を曖昧にしたまま契約せず、判断に必要な情報をそろえてから決めましょう。

車種を問わない購入時の確認項目は、中古ハーレーの選び方と購入前チェックポイントでも解説しています。

乗り換えは売却額も分けて確認

今のバイクから乗り換える場合は、新しいローライダーの価格と、現在の愛車の売却額を分けて確認しましょう。差額だけを見ると、どちらの条件が変わったのか分かりにくくなります。

下取りの手軽さを重視する方法もありますし、バイク買取サービスで愛車の査定額を確認する方法もあります。比較する際は、同じ車両状態と引渡し条件を伝えることが大切です。

純正部品や整備記録が残っていれば、査定時にも提示してください。ただし、カスタムに使った金額が、そのまま査定額へ上乗せされるとは限りません。

また、中古車の販売価格と買取価格は別のものです。販売店で見た同型車の価格を、そのまま自分の愛車の売却額と考えず、実車を確認した査定結果で資金計画を立ててください。

ローライダー購入前の疑問

ここでは、候補を絞る段階で迷いやすい点をまとめます。スペックの優劣だけでなく、自分の用途と車両の状態に置き換えて考えてみてください。

ローライダー中古のよくある質問

Q1. ローライダーSとSTはどちらがよいですか?

A. 大型フェアリングと左右のサドルバッグを日常的に使うなら、STが用途に合いやすいでしょう。身軽な外観や自分好みの装備追加を重視するなら、Sも候補です。同じ年式同士で比べ、車体の扱いやすさと装備を使う頻度から選んでください。

Q2. 114と117なら中古では117を選ぶべきですか?

A. 排気量だけで決める必要はありません。価格、整備履歴、ポジションが希望に合うなら114も選択肢です。117でも2022~2024年モデルと2025年以降では仕様が異なるため、欲しい装備を確認して比較しましょう。

Q3. 走行距離が何万kmまでなら安心ですか?

A. 走行距離だけで安心できる上限は決められません。低走行でも長期保管による劣化がある場合があり、距離を走っていても必要な整備が行われている車両もあります。距離に加えて、点検記録、交換履歴、現在の状態を確認してください。

Q4. 初めてのハーレーにローライダーは向いていますか?

A. 体格や二輪の経験、保管環境によります。足付きだけでなく、レバー操作、低速での姿勢、押し引きを販売店の補助のもとで確認しましょう。購入後の練習や整備について相談できるお店を選ぶことも大切です。

Q5. 中古のS・STで二人乗りはできますか?

A. 購入候補車の登録上の乗車定員と、シートや同乗者用ステップなどの装備を確認してください。一人乗り仕様の車両もあるため、シートを追加するだけでよいとは限りません。二人乗りを予定していることを購入前に伝え、必要な装備と手続きを販売店に確認しましょう。

用途と状態で一台を選ぼう

ローライダーの中古選びでは、見た目の好みを大切にしながら、世代、装備、車両状態を順番に確認することが近道です。同じ車名でも、ダイナ、ソフテイル、S、STでは比較すべき内容が変わります。

  • ダイナとソフテイルを分け、モデル年式とエンジンを確認する
  • Sは114・117・117 High Outputの違いを押さえる
  • STの風防とバッグを使う頻度から必要な装備を考える
  • 車両価格ではなく、整備内容を含めた総額で比べる
  • 足付き、操作性、整備記録、購入後の相談先を確認する

選びたいのは、いちばん新しいローライダーではなく、あなたの使い方に合い、状態と費用に納得できるローライダーです。

候補が見つかったら、販売店には「どんな道を走るか」「何を積むか」「どこに保管するか」を伝えてみてください。写真の格好よさに、実際の使いやすさが重なる一台を選んでいきましょう。

  • URLをコピーしました!
目次